俺と幼馴染達のラブコメを神様達が本気で妨害してくる
神崎七色
1-1 神宮 智の悲劇すぎる日常
俺は神宮 智(かみみや さとる)学校からの帰り道に女の子が道の真ん中で困っているとする、どうする?
もちろん助けてあげるよな、だが俺の日常は善意でしかないその行動ですら助ける事が出来ずむしろ俺の身には悲劇が起こるのだ。
達成せよ
A 「逢いたかったぜ、俺のバンビーノ。お困りのようだね、助けてあげよっか」とイケメンボイスで言う
B 「君を愛しています、僕と結婚してください!!」と本気のプロポーズをする。
今現在の目の前には天使の羽がついた看板が宙を浮いて存在している。
この看板に書いてある内容のどちらかを実行しなければいけないのだ。どんな事があろうと絶対に。
くそ!! Aを実行したビジョンにしろ、Bを実行したビジョンどっちを選んでも最終的に精神的なダメージを負う未来しか想像がつかない。
どうする? どうしたら極力精神的ダメージを減らせるんだ!!
浮かばん!! 浮かばんぞ!!
そうしたらいいんだ!!
…………。
ああもう、考えても埒が明かない。
俺はBを実行する。
やけくそだぁああああああああああああああああああああああああ!!
覚悟が決まった俺は女の子の前に立ち本気のプロポーズを始めた。
気持ちが伝わるように大声で。
「君を愛しています!! 僕と結婚してください!!」
一瞬の静寂、智の心拍だけがドキドキと響き渡る。
「新手の詐欺かなんかですか? 私忙しいのでこれで」
彼女はゴミを見る目で俺をみてそう言った。
智の本気のプロポーズは女の子の心に全く響くことなく詐欺と勘違いされ冷たくあしらわれた。
それはそうですよねー、誰かも分からない人に言われてもそうなりますよね。わかっていたわかっていたとも、ゴミな目されるぐらい。
なんだろう看板のせいだって思っているはずなのに、なんか無性に涙が……。
どうしてどうして俺が、こんな目に合わなきゃいけないんだよぉおおおおお!!
智は想像以上の精神的なダメージに思わずため息をつき膝をついた。
天使の羽がついた看板はというと、が看板にある内容を実行し終わったタイミングで見えていった。
はぁ、何してんだろ俺。いつまた現れるかもしれんし早く帰ろ。
智は帰路に着いた。
≪絶対妨害クエスト≫
俺が適当につけたこの現象は突如としてクエストの書かれた天使の羽が生えてる看板が現れAかBどちらかを実行しなければならないのだ。
また今回はAとBを選んで書いてあることを実行する出し方だったが、妨害クエストは色々な出しされ方が存在する。
この現象が始まり、俺の日常が悲劇に変わって一年が経つ。
高一になり入学式を終え、教室で自己紹介していたタイミング突如として天使の羽がついた看板が現れた。
それからとゆうものこの看板のせいで学校では白い目で見られ、近所でも変な奴として浮きまくっている。
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