第5話 町とチュートリアル2
「こっちの倒したから援護いくねー。」
「早く、あっぶない!」
「もうちょっと引き付けてー。」
「そんなこと言ったっ、て!
三体こっちに来るのは違う!」
「〖火属性魔法〗…発動。一体やったよ。」
現在私達はクエストのターゲットである
『フットラビット』三体と戦っている。
しかし何故こうなっているのか。それにはこんな事情があるのだった。
❀戦闘前...❀
戦闘前にまずは全員分の武器の確認をすることになった。武器自体は全種類もっていたのでそれぞれが持っている武器の確認をした。
▷〖木の弓〗
「初心者用の装備。弓矢にはステータスが存在せず、無制限である。
▶攻撃力:5
▶耐久値:∞
▶DEX補正:10%」
▷〖木の短剣〗
「初心者用の装備。投擲する事も出来るが、戦闘中は自分で回収しなければいけない。戦闘終了と共に回収される。
▶攻撃力:5
▶耐久値:∞
▶DEX補正:10%」
▷〖木の杖〗
「初心者用の装備。魔法を使う時に攻撃力に補正が入る。
▶魔法攻撃力:5
▶攻撃力:1
▶耐久値:∞
▶INT補正:10%」
▷〖木の大剣〗
「初心者用の装備。攻撃だけでなく、防御に使うことも出来る。
▶攻撃力:10
▶防御力:5
▶耐久値:無限
▶STR補正:10%」
このように初期装備はそれぞれの武器らしい性能になっていた。武器についている補正というのは、その分の装備者ステータスを攻撃力に加算するというものだった。
そこで『lalia』が大剣で前衛、『xree』が魔法で後衛、私が弓で後衛となった。
『xree』が鑑定という【スキル】を持っていたため『フットラビット』にかけて貰った所、
【ステータス】
▶種族〖フットラビット〗
▶HP:20
▶MP:5
▶STR:6
▶VIT:4
▶DEX:4
▶AGI:10
▶INT:1
【スキル】
▶〖跳躍〗
▶〖蹴撃〗
というものだった。そして試しに一体と戦ってみると、『lalia』、『xree』、私の攻撃一撃ずつで倒す事ができた。
これは楽勝ということになり、五体で群れていた『フットラビット』に戦闘を仕掛けた。
『lalia』が一撃目を入れると、
不意打ちという判定になり、一体を速攻倒すことができた。残りも倒す為に『xree』と2人で攻撃を仕掛けると、前衛の『lalia』をガン無視して私に三体向かってきたのだ。そして一体は『lalia』に向かった。そして冒頭へ戻る。
「『lalia』?『m1lia』からヘイト剥がせない?そしたら『m1lia』も弓で倒せると思うから。」
「んー。剥がしたよー。」
「ナイス。じゃあ魔法で倒すわね。」
「ありがとう!距離とる!そして倒す。」
「終わったねー。」
なんとか2人の補助もあり、戦闘を終えることができた。
「ええ。それにしても、『m1lia』に一目散に飛んでいくのは面白いわね。」
「いつものー。」
「私はキツイんだけど?」
それにしてもおかしい。遠いはずの私に向かって三体とんでくるのは異常でしょ。
「まぁ、クエストあと4体だし、二体ずつの『フットラビット』を見つけて倒せばいいでしょ?」
「そうだねー。」
「…なんかなー、納得できない。」
そうして私達は残りの『フットラビット』も狩り、クエストを達成するのだった。
【システムメッセージ】
「タスクが更新されました。
次のタスクをクリアして下さい。
▶冒険者ギルドに行く…達成
▶冒険者ギルドに登録する…達成
▶依頼を受ける…達成
▶依頼をクリアする…達成
▶町へ戻る。」
そして町へ帰る途中に『xree』が、
「そういえば、MMO定番のドロップとかって無いのかな?」
「確かにー。経験値もないねー。」
「ほんとだ。」
そう言った。それに経験値も無い事に『lalia』が気付き、疑問に思いながらも
町へ帰った。
例の大きな門を潜ると、
【システムメッセージ】
「【
【探索結果】
▶『フットラビットの肉』×5
▶『フットラビットの毛皮』×3
▶『フットラビットの耳』×2
▶250EXP
▶【スキル】の熟練度上昇
▶〖職業〗Lv2上昇
チュートリアルを達成しました。
▶冒険者ギルドに行く…達成
▶冒険者ギルドに登録する…達成
▶依頼を受ける…達成
▶依頼をクリアする…達成
▶町へ戻る…達成
チュートリアルクリア
報酬…SP5」
というメッセージが液晶板と共に現れた。
どうやら液晶板はシステムメッセージが来ると共に自動で出るらしい。
それにしても、最後に全部表示されるシステムなのか。思えば、チュートリアルが達成されなかったのもここまでがチュートリアルだった事を表していたのか。
「チュートリアルクリアと探索結果ね。
二人はどうする?この後続けるの?
私は落ちるけど。」
システムメッセージを見ていると『xree』がそう話しかけてきた。
それに対して私は、
「私は続けるよ。」
そう答えた。すると、
「私もー、落ちますー。」
「そう。じゃあ落ちるわね。また明日。」
『lalia』と『xree』はそう言った。今日は二人とはお別れらしい。そして2人はログアウトしていった。ログアウトすると
アバターは光に包まれて消えるらしい。
とりあえず、1人になった私は町を1人探索することにするのだった。
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