第7話・最低な、朝チュンチョン デジャヴ
目が覚める。
知っている天井だ。
隣を見ると何というか物凄い格好のサキュバスが俺の腕に抱き着いて幸せそうに眠っていた。
・・・・・・・・・
「一体全体何があった?」
激しいデジャヴを感じる。
俺は必死に記憶を思い起こそうとする。
・・・・・・・・・・・・
全てを思い出してしまった。
ああ、そうだ。俺このサキュバスと激しくセッをしたんだ。しかも2戦目。
「最低だ。俺って」
「いいえ。ご主人様は最低ではありません。ご主人様はご立派(二重の意味)ですよ」
俺の頭を撫でてくれる。
急に涙が出てきた。
愛する人を失い、大切な友人を失い、師匠も失い、霊格すらも失い、生まれた時から尽くしてきた陰陽連を追放された俺。
文字通り全てを失って抜け殻みたいな存在になってしまった俺。
そんな俺を慰めてくれる。
優しく撫でてくれる。
ああ、なんてなんて素晴らしいのだろうか。
俺にとっては憎むべき悪魔である彼女だが、今回の激しいセッを通して彼女がどれだけ俺を愛していて俺に忠誠を誓っているのかを理解出来てしまった。
もしかしたら、全て彼女の演技の可能性もなくはないが、それでも、彼女とのセッを通して俺は救われてしまった。
心にぽっかり空いた大きな穴が埋まるようなそんな感覚だ。
「ありがとう。俺を慰めてくれて。俺を褒めてくれて。すまないがもう少しそうしててくれないか」
「ご主人様が望むならばいくらでも」
俺は1日前までは忌むべき悪魔であるサキュバス相手に無防備な姿を晒して、思う存分撫でて貰った。
それが今の俺にはただただ心地が良かった。
2時間後
気が付いたら三回戦をしていた。
我ながら自制心が亡くなってしまっている。
ただ、まあ。何がとは言わないが凄く良かったです。
はい。
はい。
本当に俺最低だな。三大欲求には勝てなかったよ。
―――――――――――
書いてて酷い話だなって自分でも思うわ。
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