追放された陰陽師はダンジョンの出現した世界で有名配信者となる

ダークネスソルト

第1話・永久追放処分


「今日お前を陰陽連からの永久追放処分とすることが陰陽議連で可決された」

 陰陽連総本山のとある一室にて、超級陰陽師であり陰陽議連の二席・破魔・天略はそう自分の息子に告げた。 


「何故ですか。父上。私が私がどれだけ陰陽連の為に尽くして来たか」

 事実であった。

 彼、破魔・天略の息子である破魔・明星は齢3つに至る頃から厳しい修練を行い、悪しき妖に物の怪に悪魔と戦い続けてきた。

 学校にも行かずにひたすらに戦い修練を行い戦い修練を行い戦いと文字通り人生を捧げて陰陽連の為に引いては人々の為に努力をし続けその身を捧げていた。


「父上ではない。お前のような子供は知らん」

 怒鳴り声が響いた。


 ・・・・・・・・・


 嫌な沈黙が走る。


「追放処分の理由は私が霊格を失ったからですか」

 明星は先日とある任務で大きな怪我を負ってしまった。

 その怪我は命こそ助かった物の、陰陽技を使うための霊格を傷つけてしまった。

 それ即ち陰陽師として必須の霊力を扱うことに大きな制限がかかり、陰陽技を扱うことが実質的に不可能になるということであったのだ。

 陰陽技が扱うことが陰陽師として最低基準であるのに、その陰陽技を使えない。

 追放処分とまではいかなくてもそれ相応に処罰が下されるレベルの問題であった。


「それもある。だが最大の理由はお前が一人で生きて帰ったことだ」

 件の任務では陰陽師24名が参加した。

 そして激しい戦闘の末、明星以外の陰陽師全員が名誉の死を遂げていた。

 名誉の死といえば聞こえはいいが、実際の所は殺されただけである。無残に残虐に死体すらまともな形を成していないレベルの惨たらしい死に方をした。


「それは、私が死ねば良かったということですか」

 声を荒げる。本気で怒鳴った。


「ああ。そうだ。もう戦えない陰陽師に価値はない。それならば名誉の死を遂げてくれた方が良かった・・・」


 また、嫌な沈黙が走る。

 それもそうだ。

 実の父が息子に向かって名誉の死を遂げた方が良いなんて吐き捨てたからだ。


「それが、それが息子に対する言葉ですが」


 バン


 机を叩き、明星は声を荒げる。

 怒りに身を任せて陰陽技を発動しようとするが、不発に終わった。

 何故なら明星はもう陰陽技を使える体ではなかったのだから。霊格を失ってしまっていたのだから。


「せめてもの情けだ。陰陽議連でのお前の評価を教えてやろう」

 

「私の評価・・・・・・」


「お前は23人の陰陽師の陰に隠れ、怯え、見殺しにした上でおめおめと生き延びた卑怯者だ」


「俺が、俺がどんな、どんな思いであの場で戦ったか。あの化け物が、色欲の魔王がぁ、どれだけどれだけ強敵だったか。何も知らないくせによくそんな台詞吐けたな。このクソ親父が」

 明星は父を否、父だった人を殴りかかった。

 その拳は特に阻まれることなく、当たった。

 もちろん、陰陽議連二席であり超級陰陽師である天略に陰陽師としての力を失ったある意味での一般人の拳が効くわけがなかった。

 それでも、わざと受ける必要があるという訳ではない。避けるなり防御するなりいくらでも方法はあった。

 この状況に明星は酷く驚いた。


「責任を取る人が必要なのだ。23人、23人だ。それもただの23人ではない、全員が上級陰陽師以上だ。中にはお前の師匠であり陰陽議連八席・千変万略もいたんだ。それがたった一人を除いて全滅した。全滅したんだ・・・・・・。誰かが責任を取らなければ納得出来ないのだ・・・」

 振り絞るような声であった。


「それは・・・いや、もしかして・・・そうか・・・」

 明星は聡い人間であった。

 だからこそ理解してしまった。

 理解出来てしまった。


 陰陽連はガチガチの年功序列社会である。

 そんな陰陽連は表向きのトップとして陰陽議連が存在するが、実際は更にその上に元老院がいる。

 基本的には元陰陽議連のメンバーであり、長き時を生きる陰陽師であり、絶対的な権力を持った陰陽連の実質的トップ、それが元老院であった。

 そして件の討伐作戦の人員を選出したのは元老院であった。

 元老院がこの人員ならば誰も欠けることなく勝てるだろう言う判断の元、選ばれた人員である。ただ結果は一人を除いての全滅となってしまった。


 元老院の人選が間違った結果大きな犠牲が生まれてしまいました。

 こんな醜聞をプライドの非常に高い元老院は絶対に受け入れることが出来なかった。


 だから元老院を納得させるだけの何かが必要だったのだ。

 元老院の人選は正しく、何かしらの理由で元老院の人選が狂ってしまったという、有り体でいえば生贄が必要になったのだ。

 そして、その生贄として、全責任を俺一人に押し付けるという形となったのだ。


 元老院の人選は間違っていなかった。

 ただ、一人の陰陽師が身勝手にも逃げたせいで犠牲が出てしまった。

 そのせいで多くの陰陽師が犠牲となった。

 悪いのは元老院ではなく、逃げた陰陽師であった。

 その陰陽師には罪を償わせる為に永久追放という形で処分をした。


 以上

 終わり。


 落ち着いて考えれば理解出来る簡単なストーリーだ。


 むしろ、俺は永久追放処分程度で済んだことを感謝しなければならない立場だ。

 場合によっては処刑すらあり得たのだから。

 おそらく、父上が説得をして永久追放程度で済むようにしたのだろう。

 それと同時に父上の冷たい態度も納得が出来た。

 父上がしっかりと処分を下すかどうかを元老院が確認する為にこの状況は何かしらの陰陽技で監視されているのだろう。


 つまり、父上は俺は息子だと思ってくれているし大切に思っている。

 それでも立場的に、引いては俺を守る為にこのような態度を取らざる負えなかった。


「父上、いいえ。陰陽議連の二席・破魔・天略様、この私、超級陰陽師・破魔・明星・永久追放処分の方を受け入れます」

 首を垂れる。

 反省の意を示し、永久追放処分を受け入れる様子を示した。


「ああ。何処へなりとも勝手に行くがいい。お前はもう陰陽連の人間でも何でもない。二度と顔を見せるな」

 父上の首に力が入って血管が浮かび上がっていた。

 嘘をつく時の父上の癖であった。

 それを見て、少し目頭が熱くなったが、グッとこらえる。


「今までありがとうございました」

 頭を大きく下げてから俺は部屋を後にした。





 かくして、超級陰陽師・破魔・明星、改め、ただの破魔・明星は陰陽連から永久追放処分となった。 

 





―――――――――――――――――――


 最初はお父さんを悪者で書こうと思ったが、書いて内に良い人になってな。


 また、新しい新作を書き始めたが後悔はしていない。

 下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるって奴だ。

 知らんけど。

 知らんけど。・・・・・・。多分。はい。申し訳ございません。




――――――蛇足読まなくてもOk――――――――


某主人公「過去作から逃げるな、逃げるな卑怯者逃げるな~~~」


ダークネスソルト「いやでも、新作書きたくなったんだよ。許してくれって」


某主人公「影分身から逃げるな怠惰王子から逃げるな、怠惰なかませ犬から逃げるな卑怯者逃げるな~~~」


ダークネスソルト「ちょっと待って、怠惰なかませ犬はまだちょくちょく書いてるよ」


某主人公「デスゲームから逃げるな、ハクスラ生活から逃げるな、生ま禁から逃げるな卑怯者逃げるな~~~」


ダークネスソルト「それは本当に申し訳ない」


某主人公「余り物の神器から逃げるな。最強の司書さんから逃げるな、戦闘狂から逃げるな卑怯者逃げるな~~~」


ダークネスソルト「いやもう本当にごめんなさい」


某主人公「逃げるな卑怯者逃げるな。逃げるな卑怯者逃げるな」


ダークネスソルト「土下座」


某主人公「ジャンプ+からダークネスソルトという名前そのものが禁止されてるという事実から逃げるな卑怯者逃げるな」


ダークネスソルト「アレはマジで笑った。ジャンプ+のニックネームでダークネスソルト選択しようとしたら利用できなくなってたからな。知り合いに手伝って貰ったが多分ジャンプ+全てのアカウントでダークネスソルトというニックネームが使えなくなってる。オモロ」


某主人公「逃げるな卑怯者逃げるな」


ダークネスソルト「いや、俺は逃げてなくて?というか俺何もしてないってわけわからずにダークネスソルトという名前そのものが強制禁止喰らっただけやん。俺悪くないって」


某主人公「まあ、ダークネスソルトじゃない奴がダークネスソルトの名前語ってアンチコメント打ちまくってたからな。今までで10人くらい偽物おったし。いっちゃんヤベエ奴だとTwitterで俺(本物)のコメント偽物ですいって、自分のコメントが本物だ言い出して成り代わろうとしてたやついたわ。気が付いたら消えてたけど」


ダークネスソルト「まあ、そうなんだよな・・・因みに俺はそいつらのことダークネスソルトチルドレンって呼んでた」


某主人公「ダクチルやめい。というか何が面白いって、集英社でダークネスソルトという名前を不適切な言葉にしてジャンプ+から出禁するって会議をしてたってのがマジで面白いよな。流石に一人の権限でジャンプ+のニックネーム永久出禁決めれないだろうし。多分会議してるやろ」


ダークネスソルト「確かに。やってること、まどマギティーダやん」


某主人公「まあ、集英社さん(となりのヤングジャンプ)高校の修学旅行生の社会科見学受け入れた際に、好きな漫画何ですかって高校生に聞いたら、10人中3人が進撃の巨人とかいうとんでもない皮肉言われてる場所だしな。好きな漫画ないって言った勇者もいたし」


ダークネスソルト「編集者さんが引き攣った顔で有名な話ですけど過去に集英社に持ち込みしたんですけどね、アイツが色んな所でこの情報を発信するせいでかなり有名な話だすけどって皮肉を言ってたのはマジで笑った」


某主人公「進撃の巨人という大きな魚を逃してしまったという事実から。逃げるな卑怯者。逃げるな」


ダークネスソルト「うお、びっくりした。熱量高すぎやって」


某主人公「流石におふざけが過ぎたと思うから辞めます」


ダークネスソルト「おけ。という訳で以上終わり」


※多分規約的に大丈夫だと思うけど、警告受けたらこの蛇足は消します。

 というかマジでジャンプ+からダークネスソルト消されたんの笑う。


――――――――――――


因みにこの話のタイトルは永久追放処分です。

そして私はジャンプ+から永久追放処分を受けました。

二重の意味で永久追放処分です。

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