別離

蒼ノ下雷太郎

第1話

 ミサンガをプレゼント夢見る君に叶うなと願ったのは悪魔


 クリスマス溶けた足跡駆ける誰か届かないでと願う今も


 イブどちらを取るのか盗られたのか何もなかったのか


 大晦日師走忘れの雪だるまコンビニで買ったと嘘で笑う君


 田舎空都会もきっと変わらないそう願って不合格デアレ


 正月にお年玉より好きな人そう言ったのは君じゃない


 下駄箱に手紙を忘れもどったら知らない人に変えられてた


 ゴミ箱にやぶられた手紙破いたのは君だと嘘をついた一月


 卒業の前に告白した君を不幸せにしたくてでも無理で


 アイが恋した君は違う人を好きになる運命(さだめ)ならまだ良かった


 残像ばかり好きになって桃源郷痛くもないのにいなくならない


 鳥籠と此処を例える残酷さ明日を信じる言ったのは●●●


 道路工事の真っ最中落とせばと君の背中見て思うまだ冬


 春なれば行きの電車が帰らない乗せたくなくて爆破したくて


 過去なんて今更だけど意味ないよ私はまだ君に近づけてない


 桜舞う卒業式に爆弾を用意したいのは私だけ


 心に警察いらなくて泥棒有象無象が散っていく


 後を追う事も出来ずにタビガラス泣く事も無に笑うのも無に


 夢なんて見なきゃいいのに光アレ信じ切った君眩しすぎてさ


 さようならは認めないでまた明日と嘘をつく君大嫌い


(了)

  

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

別離 蒼ノ下雷太郎 @aonoshita1225

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ