《無限の喰種&破滅の因子:最恐魔王の片翼》

白咲焰夜

第1章 第1話 〜プロローグ〜

「魔王……ヘルフリート・アリス!!

待たせたな!! よくも、よくも!!

俺たちの希望であった英雄様たちを!!」


「ふん。くだらぬ。」


 と、100代目の勇者が俺に向けて、攻撃して来たのを俺は魔法で……100代目の勇者達を木っ端微塵に滅ぼした。


「つまらぬ。

……何故、俺以外の人間はこんなに脆いのか?」


 そう。俺は、元人間。

そして、100代目の魔王だ。


 何故、そうなったか?

その理由が知りたいのか?

良いだろう。特別だぞ?


 俺は、昔……強さに拘っていた。

この俺の強さは……ありとあらゆる最強をぶっ潰す為に、ステータスも鍛えまくっていた。そしたら、いつの間にか99代目の魔王を倒し……悪魔族の呪いにかかってこれだ。


 そこから、数えては無いが……

勇者を50人以上は倒しまくっていた。


 まぁ、ただ……悪魔族の呪いを断ち切ることで、どこかに転生する。どんな転生生活になるかはある意味……ガチャだがな?


「まぁ、所詮はこんな程度……

もう一度、人生をやり直してもいいだろうな。」


 そう言って、俺……ヘルフリート・アリスは魔族達に何も言わず、悪魔族の呪いを断ち切ったのだった。


〜転生後〜


 ……俺は、実の親に捨てられた。

目が見えない俺だから……捨てられてしまった。

このままだと死んでしまうな。

それでもいいかもしれないな。

……と、思ってしまう自分が居たのだ。


 だが、遠くから声が聞こえる。

それの声に耳を傾けると……


「ユクィナ様。この子をどうするつもりで?」


 どうやら、俺の事で話し合ってるみたいだ。

そして、遠くから声がしたのが……今、近くまでやってきた。


「拾うのよ? そして、この子を私の右腕にするわ。」


「え? その子、どう見たって……盲目な子ですよ?

それを……」


 そうだ。盲目な俺を育てる義理などない。

と、言うとユクィナと言う人物は、キレながら言った。


「盲目な子だからって何?

それだけで、この子が迷惑かけたの?

それだけで、この子が悪いの?

それだけで、生まれてくること自体がダメなの?


違うでしょ? 何か、欠品になったら愛す覚悟がなくなるから捨てるわけでしょ?


そして、拾わない人間も捨てた理由を分かって、しかも……そこまでの動力に割きたくないから辞めて素通りして行くわけでしょ?


そんなの、この子が可哀想じゃない。」


 こんな土砂降りの中……

メイドと思われる子はユクィナと言う人物に説教されていた。


「そうですね。

私も、今……ハッと目が覚めました。

すみません……。」


「いいのよ。分かってくれるのであれば。

この赤ちゃんには、名前を与えなきゃね。」


 そして、ユクィナの魔力が俺の体へと入ってくる。


「あなたの名前は、『ルマーノス・アイリス』よ?」


 ━━━こうして、名付けられた瞬間……俺の中で何かが進化したような気がした。


そして、10年後……。


「魔王様。現状の報告をします。」


「魔王様じゃなくて、ユクィナでいいって言ってるでしょ?」


「失礼しました。ユクィナ様。」


「様もつけなくて……

あぁ、もういいや……

続けて。」


「はい。」


 とりあえず、目が見えない事である程度……不自由にはなった……が、俺のステータスは前世の魔王の時よりも……強化されていた。


 いつの間にか、前世の記憶は生まれつきあった。

それをユクィナ様達には言ってないが……


そう言えば、俺の時代より……少し変わっていた。

例えば……天使や悪魔、神、ユクィナ様以外の魔王は、悪に染まってしまって妖精、エルフ、魔物や人間達に悪さをしていること。


それを今までは、ユクィナ様が独断で……片付けていたこと。


 そして、私は……その右腕にしてもらい。

そいつらを片っ端から潰してる事も……


「人間やエルフ、魔物、妖精達は

私の誘導で……我が国である蒼炎帝国に避難させました。」


「ご苦労様。1時間ぐらい休んだ後……

引き続き……監視ついでに周りにいる奴らを殺してきて?」


「承知しました。」


 そうして、俺は……自室で暫く休む事にする。


「どうですか? 調子の方は……?」


「あぁ、ルーガスか。」


 このメイドは……俺を拾った時、ユクィナ様に叱られていたスプラヌト・ルーガスである。


「ユクィナ様から……伝言でございます。」


「ん?? 何だ??」


 何か……嫌な予感がする。気のせいだろうか?


「ユクィナ様からの伝言の内容は……魔王学園の生徒として通えだそうです。」


 ━━━━はぁ? どうしていきなり……。


「理由に関しては、色々な意味で偵察だそうです。」


 うん。その色々の理由は……敵の勢力やユクィナ様と私の仲間になる人をどれだけ集められるかの偵察でしょう。


 仕方ない……。行くとするか……。


「ルーガス。ユクィナ様に言っておいて……。

"行く"とな。」


「承知しました。」


 そして、俺は30分ぐらい休んでから外に出る。

外に出て更に…この蒼炎帝国の入れる者しか入れなくて、敵の攻撃からも守れて……そして、一生破れない門からも出る。


……すると、うじゃうじゃと天使や悪魔達が居た。


 俺は、言った。


「軽く……1億ぐらいか。」


 と……。

すると、悪魔の1人が言った。


「ふん!! こんな量ならば……盲目であるお前を殺せr……ぐばぁぁあ!!」


「殺せ……はて、なんて言おうとしました??」


 俺は、瞬間移動してその喋っていた悪魔の心臓を鷲掴みし、体を貫通させながら握り潰そうとしていた。


「やめ……ろ、やめて……くれぇぇ!!」


 ━━━俺は、ジワジワと握り潰しながら殺した。

他の……天使や悪魔は、引いていた。


「いいですか……?

私の盲目はあなた達のハンデです。

それを気づかないとは……なんて、

愚かな。」


 背後に来ていた天使の攻撃を停止した。

いや、言葉では違う。攻撃する"時"を止めた。


そして、時を開始した時には……


「なぁぁぁあ!!」


 血の花火へと化けていた。

つまり、グレネードで爆発させたのだ。


「勝てる気がしねぇよ……もう……。

あいつは、魔族でも貴族でもねぇ……

化け物だぁー!!」


「さぁ、フィナーレです。」


 俺が拍手した途端……

全ての天使や悪魔達の首が血の噴水へと化けていた。


 つまり、時を使って改竄したのだ。

天使や悪魔達の首を一瞬で破壊と……。


「さて、頂きましょうかね?

魔法 時喰蟲。」


 俺の種族は…喰種。

俺は物の時を捕食する事で……

その分……長く生きれるし、力も跳ね上がる。

しかも、時間は他者にもあげれる。

なんて、素晴らしい力なんだろうか!!


 俺は、ユクィナ様を愛している。

心から愛している。ユクィナ様の邪魔をするやつは、影で殺す。


俺のユクィナ様を汚す奴らは味方は置いておいて、敵の場合……俺が殺す。


……それ程、愛おしいのだ!!


 まぁ、ユクィナ様はどう思っているかは知らないが……。


「とりあえず……魔王学園に向かいますか……。」


そうして、私は蒼炎帝国に戻るのではなく……魔王学園に向かうのだった。

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