不思議な美術館に迷い込んだその先は
つき
第一章 始まりの美術館
高校時代に書いた3人用台本なので、拙い部分がありますがご了承頂けると
幸いです。
案内人
少女
ナレーション
本文
ナレーション,
[ここは摩訶不思議な美術館。ほら本日も、お客様がこの美術館に導かれたようですよ。]
少女,[………あれいつの間にか知らない場所にたどり着いちゃった?…]
案内人[おや、いらしゃいませ、何か困り事でもございましたか?]
少女,[貴方は…えーとどなたですか?…私その、信じて貰えないかも知れませんけど気付いたらここにいたんです。…]
案内人,[なるほど、いえご心配なく。
不思議な力に導かれて、ここにいらっしゃるお客様はめずらしくありません。失礼、説明が遅れてしまいましたが。
ここはご覧の通り、美術館となっております。今わたくしたちがいる一階にはカフェとミュージアムショップが御座います。そして、2階には現在絶賛開催中の原画展が開催されています。…もしよろしければ、ご覧になりますか?。まるで、物語の世界感に入り込んだような体験が出来ますよ。おっと…話が長くなってしまいましたね。わたくし毎度、話出すと止まらなくなってしまうんです ]
少女,
[いえ…!
気にしないで下さい。あの質問いいですか?その展覧会のテーマってもしかして薔薇に関する絵が展示されてるんですか?私薔薇が昔からずっと大好きなので観に行ってみたいです!チケットって?今からでも購入出来るでしょうか?。]
案内人[えぇもちろん、入り口の近くにある。
案内所にて、購入することが可能ですよ。ただし…一つ注意事項があるのですが、そのことをお伝えしてもよろしいでしょうか?… ]
少女,[はい…別に構わないですけど、どうされましたか?…]
案内人
[実は…大変申し上げないのですが、今回展覧会で展示されるある肖像画に…奇妙な噂がありましてね…その七色の薔薇の絵に…
作者の魂が宿っているらしくて、夜中に勝手に動き出すそうなのですよ。
絵が勝手に動くくらいなら、まだしも 貴方ような、10代前半から後半にかけての、少女を絵の世界へと連れて行ってしまうらしいんです。大抵の方がその絵に心を奪われて二度とこちら側の世界に戻って来られないことが多いのですが…わたくしも詳しい事はわかりかねます。曖昧な説明しか出来ず申し訳ございません……]
少女
[なるほど…だけど私そうどんなに美しい絵画であっても、そう簡単に心を奪われる事は無いと思います…あっそろそろ展示室に行って来ても良いですか?
早く、帰らないと家族が心配するので ]
案内人
[左様で御座いますか…それではお気をつけて行ってらしゃいませ。…それではごゆっくりと展覧会をご堪能下さいませ ]
ナレーション
[少女が向かったその先には。どんな世界が待ち受けているのでしょうか?
まぁ…確かな話をするのであれば、紛れもなく少女がこちら側の世界の住人ではないことは間違いないのです。自分自身が見ている世界が正しいものとは、決して限りませんから。それでは本日のお話はこれでお終いでは皆さまお疲れ様でした。また何処かでお会いしましょう ]
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お終い。
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