第145話 Bobbit worm 決着

「 今のうちに、ピットケイアン島周辺に、Bobbit wormの消滅魔法を叩き込んできます 」

「 繁殖力が凄いから、少しでも広がるのを抑えたいの 」

「 そこまで、お前がヤル必要があるのか 」

「 やれるだけの事はしておきたいの、後は任せるから 」


 引き留めようとする人たちを振り切り、湾岸線からピットケイアン島周辺の海域に向け、消滅コマンドをばらまくようシュミハザに指示を出す。


 ピットケイアン島周辺の海域、都市スメデロボに比較的近い湾岸に沿って、消滅コマンドを照射続ける事5日、想像以上にBobbit wormは広がっていた。

 すべてを駆除する事は無理だと判断した。

 多量に増えるまでに、発見したら駆除してもらうそれしか方法がなさそうだ。

 魔石に消滅コードを組み込んで投げつける方法をできるだけ早く確立しなければ。


 都市スメデロボに戻ると、勝手に飛び出したのに、駆け付けてくれた人達までも私を待っていてくれた。

 すっごく嬉しかった、頑張ったかいがあったかも。


 で、宴会に巻き込まれている。


 これは。。。。 ファィヤーダンスというのだろうか、 筋肉質の裸の男女が、火のついた棒を振り回して、打楽器の音に合わせて踊り狂っている。

 何処を観たら良いのか。。。。

 男性のプラプラ、女性のプルンプルン。

「 おう、おう、スゲー踊りだなぁ 」

「 そうですねぇ、素晴らしいです 」

 どうして、こんなにも恥ずかしいのだろう、一人で遠くから誰にも知られずにガン観したい。


 皆が働き過ぎだと言ってくれている、少しは休んでいいよって優しい言葉。

 そんなこと言われたら、100年くらい寝ているかも、5000年以上眠り続けた実績があるし、変な自信がある気がする。


 それほど大した事はしていないのだが、顔を合わすと、国があるのは私のおかげ、今こうして生きていられるのは私のおかげなど、感謝の言葉をもらう。

「 えへへへへへ 」顔が緩んでしまうではないかぁ。


 ひと段落、一端ダラムに戻ろう。

 なんだか夜の砂亭の宿のベッドでゴロゴロしたくなってきた。



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 いつも読んでくださりありがとうございます。

 今朝確認したら、1万5千 PVを超えていました。

 感謝しかりません。

 宜しくお願いします。




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