第136話 ダンジョン
ダンジョンは地下に延びるタイプ、73階層まである、全階層洞窟になっている、階層が深くなるほど、魔物は強くなっている、いくつかの階層には、仕切っているボスらしき存在も確認できる。
ダンジョンってもっと多彩な様子なのかと思っていたけれど、全階層洞窟のみ、階層と階層の間に階段とかもなくて、穴が開いていて、数階層つながっている、洞窟の床が崩れているなど、階層事の接続も適当な気さえする。
「 ダンジョンって魔素が濃いいわねぇ 」
転移できそうな仕掛けもないし、地上からだと洞窟の中を歩き回り、73の階層を降りなければならない
「 なんて厄介なの 」
「 シュミハザ ダンジョン吹き飛ばせる? 」
「 反物質転換砲なら、ダンジョン事消せます 」
「 超可電子砲は 」
「 73階層までは届きません、広い階層全体を消滅させるには、超過電子砲で穴をあけ、サテライトビームで魔物を一掃、超過電子砲、サテライトビームの攻撃を繰り返す事を推奨します 」
「 超過電子砲 2射だと、何階層まで届く 」
「 1射メ、45階層、2射メ、61階層、3射メ、73階層 まで届くと予想します 」
「 ありがとう 」
しっかりと食べて、しっかり寝て、都市アルベニアの下水道の中を歩いている。
人が少ないのが影響しているのか、水は少なく歩きやすい。
魔物と遭遇、ダムロン、虎の咆哮、風の渚が対応、1匹に12人の冒険者が対応しているのに、押され気味。
下水道の中なので、狭くて、3人が一度に攻撃できる状況。
「 邪魔 どいて! 」
エンケドラスの腕の一振りでぐちゃぐちゃ潰れた。
エンケドラスを先頭、真ん中は私達魔女、しんがりは冒険者達。
ブチブチ ブチブチ 「 私達邪魔をしに来たわけじゃないないです 」
下水道の壁が壊れて穴が開いている、覗くと中は真っ暗。
「 ここね 」
松明を手にダムロンが先行、その後ろにエンケドラス。
「 俺は餌じゃないからなぁ、食うなよ 」
ダンジョンの中央まで22Kmの距離がある、つまり洞窟の長さでもある、男は立ションを当然のように、私はどうしたら。。。。
「 もう少し、気をつかって離れてしなさいよ 」カイバオが良い事をいう。
ぼそぼそ「 離れてもらわないと、無意識に観てしまうし 」女性全員がうなずく。
だから嫌だったのだ、トイレが無い洞窟の中を延々と歩くなんて。
気にせず道端でばら撒く女性もいるにはいるけれど、私はレディなのだ、建前としてシナイ事になっている。
風の渚の女性達がそわそわしている。
「 シュミハザ 隠れそうな所探して 」
行き止まりの横道があった。
「 ここで待っていて、私達は奥に行くから 」
「 何でだあ 」ダムロン気づけ!
女性だけ横道に、封印の魔女が横道の入り口に結界を張った。
Good Job 風の渚が親指を立てる。
「 あぁっ すっきりしたぁ 」
わき道から戻る
「 お前ら何していたんだ 」
「 魔女様、殺していいですか 」 思わず頷きそうになった。
洞窟の中を10Kほど進んだ、丁度、都市アルベニアとアルベニアダンジョンの中間あたり、時々魔物が出る程度、代わり映えのない洞窟内である。
わずかな下り勾配、ダンジョンの10階層から洞窟は伸びている。
10Kも離れたら都市への影響は無いだろう、勘だけれど。
「 今から、この先の洞窟に向かって、ファイヤーブレスの魔法を打ち込む 」
「 これくらい離れたら、都市への影響はないはず 」
「 私の後ろに 」
「 封印の魔女は、結界を張って下さい 」
「 準備はいいかしら 」
「 О магична суштина која ме покорава, спали је пламеном који уништава свет 」
( 我従えし魔素よ 世界を滅ばす炎で焼き尽くせ )
洞窟の中、前方、穴の大きさ一杯に広がった炎が、地響きを鳴らしながら進んで行った。
シュミハザの計算によると、炎は10階層に到着、10階層より上部は吹き飛び、13階層あたりまでの洞窟の中は完全に焼き尽くすはず。
斜め前方に向かって地上に出る穴まで開いてしまった。
「 丁度いいわ、ここから地上に出ましょう 」
妖魔ラザリズルは、アルベニアダンジョンの最深部で眠っていた。
突然の地響きと大きな揺れ、「 なっ! 何事だぁ! 」
妖魔ラザリズルがダンジョンに気付いたのは偶然であった、なにげなしに中に、出て来る魔物を蹴散らしていたら、最終階層である、73階層に到達、ダンジョンコアなるものを見つけた。
丸くなった石のようなナノマシンの塊、それはひたすら地中に逃げ込もうと穴を広げていた。
ダンジョンコアに、明確な思考があるかどうかは不明だが、一種の魔物、自分の身を守るために、深く地底に隠れ、餌を確保するために洞窟を作り、餌を招き入れ、ダンジョン内に配置した魔物に倒させて壁や床などの構造体から吸収、生存本能、捕食本能などは持ち合わせている。
強く支持を出せば従う傾向もある。
妖魔は自分と同じように、魔素でできた塊であるダンジョンコアに興味を持った、こいつがもっと成長したら、俺のようになるのかもしれない。
生まれた記憶もなければ、育てられた記憶もない、気づいたら地の底にいた。
ダンジョンコアに興味を持った妖魔は、近くの都市をダンジョンに食わせる計画を立てた。
口を開けて、獲物が入ってくるのを待つだけでは、成長が遅い、多量の餌を得ようとしたのだ。
ダンジョンコアが養分を吸収できるのは、ダンジョン内だけ、ダンジョンに都市に住む人間を誘いこもうとしたが、上手くいっていない。
都市の人間は逃げ出しているためだ。
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