第64話 蛮族達による魔獣討伐

 オアシス、水があるだけで、涼しい、木も草も生えている。


 水辺に腰を下ろし、裸で泳ぐ人達、女性も男性も一緒こた。 あまりといえばあまりな景色。


 王様、鎧を付け、胸をそらすのはまあいいとして、マッパでその恰好は、みんな観て観てってやっているような、うぅー 無意識にガン観してしまった。


「 もう、嫌だわ 」


 ブーツを脱ぎ、素足で水面を歩く、気持ちいい。


 おばば様 「 て、天使様じゃーーっ 」 祈りだした。 お年寄りだし無視するしかない。


 ロックサンヌ王子 「 どうして沈まないのですか 」


「 軽いからよ 」


「 えっ、えっ 体重何キロ 」 池に静めた。


 女王様が米つきバッタのように頭を下げる、女王様は服着たほうがいいと思う。

 というか、女性は服着ろ!


 お乳をタップンタップンさせて、嫌がらせっ、揺れないわよ、乳首しかないわよ。

 レディなのに、黒く染まりそうだ、今の所見た目だけは少女だし深くかんがえないでおこう。


「 これから、小さい魔獣ドーレデングを捕獲しにいきます 」


「 砂の中から引き釣り出しますから、捕まえてください 」


「 あの、私力ないですから、重たい物を持ち上げると、疲れて魔法が使えなくなります、ですから、頑張って下さいね 」


「 なにぃーーーーっ! 」 誰か叫んでいるが無視。


 サイコキネシスだ、1m ほどの大きさ、ほんとは楽勝。


 杖を真っ直ぐつきだして、ポーズを決める。


 魔獣ドーレデングがすり鉢状の砂から浮き上がる。


「 おぉーーーっ 」


「 ほり投げます 」 「 せいのっ! 」 蟻地獄の外に放り出す。


「 縄をかけろ~!」 「 ギシャーー ギシャー 」結構うるさい。


 す巻きが出来上がり。


 ロックサンヌ王子 「 我々がわかっているのは 30匹ほどですが、漆黒の魔女様の魔法によると87匹いるそうです、これからも増えるでしょう 」


「 大型の魔獣ドーレデング、今回魔女様が討伐していただきますが、今後は我々の手で、小さいうちに討伐していかなければなりません 」


「 何かしなければ、いずれ今の状況になります 」


「 捕獲し弱点を研究するようにと助言をいただきました 」

 ガキだけど、しっかりしているのかも。


 私の周りを取り囲んで、難しそうな顔をして、相談している人達、股についているのが、どんなのか、知っているので、なんか変。


 シャーマン達が、討伐に同行するようになって、お昼の準備、ある事に気付く。


「 大地に満ちるマナよ、我が祈りに応え、小さき炎をお与えください 」


 ボッ 枯れ木に火がついた。 呪文を唱え炎を召喚している、立派な魔法、ナノマシンに指示を出しているのだ。


 始めてみたような気がする。


 ロックサンヌ 「 せいのっ! 」「 せいのっ! 」「せいのっ! 」棒を振っている。


「 どうです魔女様、他の呪文はわからなかったけど、魔獣ドーレデングを放り上げるとき、大声で叫ばれたからわかったんです、せいのっ! 」


 そういわれてドキリ、それは呪文でもなんでもなく、掛け声、しかも無意識に大声で叫んだぁ。

 問題あるようなぁ、心は若くなかったりして、おっさんじゃあるまいし。


「 どうです魔女様 」 追い詰めないで、呪文じゃ無く掛け声と説明する勇気が。。。。

 うぅー 布団かぶって寝よ。


 1週間経過多いときは、3匹、たまに捕獲。


 私は魔玉から、地属性の魔法方程式をそれなりに得ている。


 砂をサラサラにする魔法、反転させれば、固くできる。


 シャーマン達に教えれば、蟻地獄を無効化できるかも。


 魔獣ドーレデングは、予想したとおり、酒に弱い、1m 級はボトル1本で酔いつぶれた。

 100m級になると、まあ、一杯いるけど。

 今回は数が最も多い 10m 級を蛮族達で討伐してもらおうと考えている。


 投石機で、酒樽を打ち込み、魔法で砂地獄を無効化、後は弓、槍、剣で何とかしてもらうしかないだろう。


 シャーマン達を、集める。


 憧れのアイドルスターみたいに思われているような、話しかけるだけで、感動して大泣き、状態、蛮族の土地は苦手だ。


「 魔法を教えます 」 ザワザワ。


 まあ、憧れているなら、それを利用しない手は無い。


 私が書く、魔法陣を頭の中に完璧に思い浮かべる事。


 浮かべる事ができれば、自分の足の大きさの砂だけを見つめ、唱えなさい。


「 大地のマナよ、わが呼びかけに答えなさい、凝固 」


「 凝固とは固まれという意味です、魔法は体の中のマナを消費します、まずは自分の足くらいのイメージ、大きくイメージしてはなりません、いいですね 」


 約2週間、ひたすら特訓。


「 えっ、出来ました、固まっています! 」


 それからは早かった、もともと魔法が使える人達、直系 10cmの円ならできる。


 おばば 「 良いか、自分の力を見極めろ、大きく固めたいじゃろうが、体の力を吸い取られ、魔法をうしなったら、お終いじゃ 」


 蛮族の地に来て約1ヶ月、大物、中物は狩り尽くした。


 狙うのは 10m 級の魔獣ドーレデングである、300人のいつもより多い人数で、穴ボコ岩山を出発。


 ロックサンヌ王子


「 投石機準備、酒樽セット 」


 王様 「 ロックサンヌ、その酒樽は 」


「 お母様が、良い酒にすべきと、この樽を準備されました 」


「 ハッシャー 」


 王様 「 わしの一番の酒がーーーっ! 」


「 報告します、魔獣ドーレデング酔いつぶれました 」

 王様は砂の上にヤンキー座りして、砂の上に 『 の 』 字を書いている。


「 シャーマン部隊が、蟻地獄を取り囲む 」


 女王様 「 わたくしに、タイミングを合わせなさい 」


「 大地のマナよ、わが呼びかけに答えなさい、凝固 」


 砂地獄、中央に沿って流れていた砂の動きが止まる、「 おぉーーーっ 」


「 突撃! まず、触覚を切り取れ! 」


 酔いつぶれた魔獣ドーレデング、蟻地獄を無効化され、メッタ刺し、メッタ斬りにされている。


「 うおーーーーっ! うおーーーーーっ! うおーーーーっ! 」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る