第60話 大魔獣ドーレデング

 ギルドマスター チャロンポング 「 依頼の話に同席しろだと、どの面して、魔女様の前に出ろというんだ、 いいか、私は、糞尿ブチマケ、大号泣している姿をみせてしまったのだぞ 」


「 あの、魔女様だけでなく、ギルドの所員、町の方もみておられましたけど 」

「 。。。。。。 」

 チャロンポングは、部屋の隅に蹲った。


「 この部屋にお通しします 」


「 なっ! ま、ま、て 心の準備が 」


 ギルドマスターの部屋

 チャロンポング 冷や汗ダラダラ、蛮族の王子さまじゃないか、対応間違えたら、戦争になるかもしれない。


 チャロンポング 「 漆黒の魔女様の、スフィアご覧になりますか 」


「 スフィアなら入手しております、数日前に 4つ目が、あっこれはまだ、発売されていませんでしたか 」


「 4,4,4つめもですか 」


 バッタンバンのギルドマスターから送られてきた、未発表のスフィア


「 ナマで観たから、送るよ 」


 今日で 3日、悔しくて、羨ましくて眠れない日がつづいている、ダラムの領主はいったい何をしていのだ、バッタンバンに先を越されて、顔を観たら怒鳴りつけたい、できないけど。


 蛮族の王子だけあって、若くても平然とはしているが、同年代と思われる魔女、心はすでに囚われている、護衛の戦士達(ロリコンに目覚めた)も同様である。


 コンコン 「 お連れしました 」


 漆黒のローブ、フードを被った小柄な少女、横には少女の胸のあたりに顔の位置がある、真っ白な魔獣羅王が入ってくる。


 チャロンポングは、極度の緊張、そして、蛮族達も、事情はそれなりに違う。


「 お待たせしました 」 空いている椅子にすわり、フードを後ろに。


 顔を書類で隠す、顔が熱い、心臓がドキドキ、ロリに目覚めてしまったギルマス 。


 鼻血を垂らした、5人の蛮族。


 マリカも書記として同席、男って最低、クズだわ、串刺しの魔女にもっと苛められたらよかったのにと思ってしまう。


「 私は、蛮族の地を統治している、エレプトン家の長子、ロックサンヌ・エレプトンと申します 」

 綺麗なお辞儀 「 後ろにいるのは、蛮族の戦士です 」


「 どうしても、お力を貸していただきたく、ここに来ました 」


「 まず、これを見てください 」


 スフィアを再生。 「 んっ 」マーメイドドレスを着た私が写っている


 ドタ、ドタ、ガタ、ガタ、 「 し、失礼しました、間違えました! 」


 マリカ ‘ アホ、バカ、スケベだわ、こいつら ’


 すり鉢状の砂、引き込まれている、大型魔獣、 クワガタみたいなのがそこから、出てきてガブリ。


 宇宙騎士の映画で見たことがある、蟻地獄 みたい。


「 蟻地獄の直系 1K 推定の大きさ 200m 以上 私たちは 大魔獣ドーレデング と呼んでいます 」


「 蛮族の地には、小型の物を含めると30匹ほど確認されております 」


「 オアシスを 3 ヶ所、大魔獣ドーレデングに奪われ、3000 の軍隊で、討伐に赴いたのですが、砂に引き込まれ、なすすべもなく壊滅 」


「 討伐不可能生物 S ランクと認定、漆黒の魔女様のお力を、どうかよろしくお願いします 」


 王子と4人の戦士は、深々と頭を下げる。


「 お受けします、討伐費用については、ギルドと詰めてください、私からは、魔玉は私の物とします、蛮族の地で、討伐した魔物についても、魔玉は私が回収します 」


 チャロンポング 「 ギルドを通すと、手数料を頂く事になります、そもそも直接の依頼、メリットはあまりないように思います。 」


「 いえ、依頼をお受けするにあたって、価格の妥当性という点について、私は知識を持ちません、適正な価格で仕事を受けたいと思っております 」


「 わかりました、過去の事例などとも照合して価格を決定いたします 」


 ロックサンヌ「 何時出発できますか 」


「 3 日後でしたら 」


「 スフィアと魔獣ドーレデングについての資料があれば、拝借できますか 」


 スフィア4つ、書物2冊。


 チャロンポング「 討伐料査定のため、私達も拝見させていただいてよろしいでしょうか 」


 スフィア2つ、書物1冊を手に取る

「 研究室にいます、確認したら持ってきてください 」


 蛮族の地にいる魔獣か、魔法の研究という目的もあるのだが、魔玉取集が趣味になってしまっていた。 少しうれしい。


 30匹もいるとすると、実際はもっと多いはず、どうせなら蛮族の人達で、討伐する方法も思いつけばいいけど、 あったな、お酒で酔わすなんて。


 研究室に戻り、資料をめくりながら、スフィアを再生。


 シュミハザに調査を指示。


 乾燥したサバンナの大地と砂漠が入り混じった土地、暑そうだ。


 夜明け前の城門、ダンドラに乗った 6人の人影と一匹の魔獣、見た目ダンドラだが、蛮族の乗っているのは、瘤が背中に、瘤1つ、2つ瘤のもいる。


 なるほど、ラクダっていうやつね。 瘤が無いほうがすっきりしていて私的にはいいわ、「 ねえ ポチ 」


 漆黒の魔女が加わった移動、楽ってもんじゃない、魔獣はかたっぱしから、魔獣羅王の餌食、夜の見張り、一応やってはいるが、見張りが気付く前に魔獣羅王がシトメル。

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