片想い

平 遊

憧れの きみの黒髪 濡らすのは 梅雨の雫か 不意の涙か

どうしようかなと、当初尻込みをしていたものの。

せっかくなので、


『第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト』に参加をしてみようかな。


 と思って、最初に考えた短歌です。

 短歌は大学時代の授業で作って以来でしたが、作りながら久しぶりにあの頃の事を思い出しました。


 授業では毎回最後に先生が「上の句」を作り、その「下の句を」生徒が書いて提出して終わる、という形で、次回の授業の冒頭で先生の目に留まった「下の句」を詠みあげられる、というもの。

 わたしもいくつか詠んでいただきましたが、毎度


 なんだ、これは女生徒の作品か!


 と驚かれていた事を思い出しました。

 いつも、出席表(紙)の裏に下の句を書いて提出していたので、先生は選んで発表するまで名前を確認していなかったようです。

 それはそれで、先生の楽しみ、だったのかもしれないですね。

 いつからかわたしは、先生を騙す(笑)事が楽しみになり、わざと「男性的な感性」で下の句を作るようになっていました。

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