実存主義短歌
古井 朔
ボクたちの実存
ボクたちはいつもどこかでアノニマス名前がないのに名を呼ばれたい
ボクたちはそういつだってアノニマスやるべきことをやりもせずに
ボクたちは気付けば鳥籠いつのまに知らず知らずに大空捨てた
不燃ゴミ捨てつついつも考える燃えたことあっただろうかボクらにも
ボクたちはいつも何かをさがしてたエビデンスなんてどこにもない
ボクたちはさがしてたんだエビデンスどこにもないこと知っていたのに
遠回りしてボクたちはいつか何かを見つけていくのでしょうか
遠回りしてボクたちが行く道はきっと無駄なんかじゃないと思う
ボクたちが流れいくその先に理想のボクらはいるのだろうか
キミとボク あのことこのこ みんなみんな空っぽのままの心持て余し
ボクたちはいつもそうやって耐えてきた耐えていることすら気付かず耐えた
選ばれないボクたちにだけきこえてる高音域でさけぶ悲鳴
ボクたちはいつだって闘っている名前のない感情に揺さぶられ
ボクたちのホメオスタシスは狂ってるだからこんなにもアンビバレント
ボクたちはプロトーシスに襲われてるだからこんなにも生き急ぐんだ
ボクらにもボクらの闇があるようで腐っていってしまうのでしょうか
いつかくるシンギュラリティそのときにボクらも人間になれるのかな
ボクたちが人間になれた そのときに最初に消えていく人は
とある朝シンギュラリティが訪れた
キミたちに見えるだろうか夜明け前 沈む希望とのぼる闇とが
実存主義短歌 古井 朔 @izayoi_2023
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