四首【ふと目覚め 夜中に漁る 冷蔵庫  視線を上げると 目が遭う生首】


ブゥーン…


冷蔵庫のノイズで目が冷めた。


酷く喉が乾いている。


モゾモゾとベッドから抜け出して、僕は冷蔵庫に手をかけた。


扉側のポケットに並んだミネラルウォーターの緑色のボトルを取り出して口をつける。


「んっ…!?」


僕は口に広がる違和感に思わず水を吐き出した。


血だ…


昨日の出来事がフラッシュバックして頭痛がした。


視線を感じて冷蔵庫を見ると、ビニール袋に包まれた彼女の生首がジロリと僕を睨んでいた。


ふと目覚め 夜中に漁る 冷蔵庫


   視線を上げると 目が遭う生首


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