第4話【蜥蜴(トカゲ)の戦術】

 俺は遺跡の出口だと思われるところへ向かった。

そして3体のリザードマンと

相対することになった………………。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 ・・・リザードマンの一体。

名は「リルト」彼はリザードマンの中で

屈指の個体であった。。。


「なぁ…リルト。お前今回の件どう思うよ?」


「あぁ…少しまずいな…

 さきに仕掛けられたのでは…」


「そうすっよね…」

「てか俺たちこんなところを

   防衛する必要あるんすか?」


「何を言っている!?」

「ここに眠っているスキルが

 いかに危険か知っているだろう?」


「すいやせん。忘れてました…」

「人間にしか扱えないとかって

 いっていたスキルでしたっけ」


「そうだ…あれがもし人間の手に渡れば…」

「我らのようなモンスターは…」

・・・カッ・カッ・

「ん?・・・何かがこちらへ

  歩いて来る音がしないか、お前ら。」

・・・・・しかも遺跡の中から…

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


人間が遺跡の中から出てきた…

 

「もしかして、お取り込み中でしたか?」


「!!!」

リザードマン3体とも驚いた。。。


「貴様どうやって遺跡の中に入った!?…」


「え〜と…目が覚めたら遺跡の中に。。。」


「ん?…そんなことがあるわけないだろ…」


「いや、本当のことなんですけど。。。」


「もういい……どちらにせよ貴様は人間だ…」

「貴様は生きては返さん…」

 

「『スキル』【骨端統制】(コッタントウセイ)」

 リザードマンは3体同時に何かを発動した。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 リザードマンの唐突な戦闘態勢に

 ・・・ミツリケイタは動じなかった。


・・・思っていた通り、仕掛けてきたか。

そして初っ端なからスキルを使用してきたか…

しかも『スキル』【鑑定】で見ていたから

分かったがあいつらの中で『AGI』が

一番高い奴と同じステータス値になってやがる。

少しまずいな。。。

 今だに魔法の感覚を掴んでいないのに…

やれるか。俺に。いや、やるしかないんだ。

やってやる。リザードマンをボコボコにしてやる。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 一方リザードマンの中で

 唯一彼だけがあせっていた。


…まずいな。俺らの監視を振り切った奴が

なぜ今になってわざわざ俺らに姿を見せた…。


・・・まさか、あいつ。

あのスキルを獲得したんじゃないか…


そうであったら、俺らではどうしようもないぞ…

だからと言って今から逃げることも

できないが・・・クッソたれ、もうしるか!

今俺がやれることをやるだけだ!

とりあえずは俺と同じステータス値に

あいつらをするためにスキルを使用するしかない。

スキルは奥の手だからここではあまり使いたく

なかったが出し惜しみをしていては

殺られるかもしれない…


リルトは二人に尻尾を

縦に振りスキルの使用を合図した。。。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 リザードマンとミツリケイタの戦闘が始まる。


・・・リザードマンは統制の

とれた動きで素早くミツリケイタを包囲した。


思っていたよりまずいな…。どうしようか。。。

こんな素早く包囲されるとは思わなかった。

こいつらかなり戦闘になれているな…

ステータスを見た時ギリ行けるかもと

油断していたのが不味かった。クッソ…


・・・どうしてだろう

こんな状況でも少し冷静になっていく

なんでだろう………


・・・ケイタはその瞬間誰かの記憶が頭に流れる


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


・・・お前は魔力があるのに使い方が

  分からないとは宝の持ち腐れだな…

  

   仕方がない俺が鍛えてやろう。

  まず魔力を全体に流す方法だ。

   

   少し意識してみろ、体に流れる

  血の巡りをそして血のように

  体に巡る『魔力』の流れをイメージしろ

  そしてそれを手のひらへと集中し、

  イメージをもって放ってみろ。

  『火球』(ファイアーボール)と・・・

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

・・・スゥーーー…(集中しろ…)


下級魔法『火球』(ファイアーボール)


・・・

ミツリ ケイタの手のひらに火の玉が出現した

そしてケイタはその火の玉を

リザードマンの方へと投げた…


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


リルトは安心仕切っていた………


俺らの統制の取れた動きであいつを

包囲することができた。

奴もこれで下手に動くことはできまい。

◆◇◆

リルトの奴スキルまで使用して…

こんなやつすぐにこの槍の一突きで殺れるのに

リルトは心配し過ぎだっつうのw…

◆◇◆

リルトは心配しすぎだ。

こんな奴包囲するまでもないだろうに…


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 そして、ケイタが放った

『火球』(ファイアーボール)が

一体のリザードマンに命中した。

リザードマンは油断仕切っていたのか。

リザードマンに大ダメージが

入ったことが【鑑定】でわかった・・・・・


「ギャーーー。アツイアツイアツイアツイアツイアツイ。イッテェ…」


一体のリザードマンが一瞬でカバーに入った…


火を叩いて消し後ろへ引っ張った…

「大丈夫か!?」


「すまない…油断し…た……」


「お前は後ろで休んでいろ!…」

「クッソ…あいつ魔法が使えるのかよ…」


「冗談じゃない…」

「限られた奴しか魔法は使えないのに…」


「やってやろう、じゃねぇか!」

「リルト!!!対高等戦術だ!」


「分かった、最後のスキルを使用する」

「代償覚悟で挑むぞ!」


『スキル』【瞬間加速】(アクセラレート)


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 よし、一体は戦闘不能にすることができた。

 だがより一層不味いことになったな

相手はもう油断しないだろう。

 そして一体のリザードマンが使用した

『スキル』【瞬間加速】(アクセラレート)は

『AGI』をおそらく175%上昇させ

『STR』を200%にする『スキル』だろう

 【鑑定】という『スキル』

  があって本当に助かった

これは本当の命を掛けた全力勝負で挑まなければ

俺は殺られる…………

 これからが本当の勝負だ!!!


【END...】次回に続く…

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

『補足』

【リザードマン】

 【Name.】「リルト」

【STATUs】『LVL』13  『EXP』5780...

『HP』275  『MP』0

『STR』120 『ATK』175

『VIT』30  『DIF』100

『INT』50  『RES』20

『DEX』25  『AGI』155 『LUK』0

『STAMINA』100....

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る