あなたの白い世界

どちら様?とあなたが笑う。

だから私も笑い返した。

窓の外の梢に雀が一羽とまっている。

彼は一つ歌うと飛び去った。

サツマイモを蒸す鍋からは

ひっきりなしに湯気が出ている。

甘い匂いね、これはなんでしょね。

そう言って伸ばした手を私は慌てて掴んだ。


窓の外に目をやると

白い雪が思い出してくれとばかりに降りてくる。

外はやがて真っ白に染まるのだろう。


子供のように目を輝かせたあなたは

私の手をとりただ、微笑んだ。

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