空 蝉

身を捩りカーテンの隙間から差す陽を避ける

朝はいつだって望まないまま訪れる

闇に入れば長い時間も一気に進み

夢現を彷徨うたら朝鳥の音が現実をリアルにする


起きたくない 繰り返しの日々が憎らしい


笑い、泣き、惑い、時に怒り

欠けた己の穴を埋めないままでいたら

傾いて手遅れになり崩壊を待つしかない


眠りたくない 繰り返しの日々が恐ろしい


身を捩り明かりを消す

夜に沈んだその先は見えない明日

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