【フリー台本】短い諸々

菜梨タレ蔵

霜 月


霜月に舞い落ちるは白い羽根

誰の落し物かと思いふけるが

拾う素振りはいずれも見せない

捕えられない速さの飛行は天高く

白い旅団はどこへ行くのか


刺し込むような寒さに身震いし

雨戸を開ければ低く朝日が刺し込む

その輝きは尊く眩しさに胸が踊る


山を仰げば色彩豊かに

今だけの美しい景色に目を奪われた

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