第31話 リバル帝国の端 (ローズ視点)

その頃、リバル帝国の端では不穏な空気が流れ始めていた。魔物が森の中を徘徊し出し、小さな村は襲っていた。



「あーあ、せっかく力が漲っているのに、私まだ外に出られないなんて、つまんないのー。」



黒いマントの男は、ルークがいない時間にやってくる。ルークとは順調で、まだまだ猫かぶっているから、私にぞっこん。後一つあるとしたら、私の魅了する力で、ルークを言うこと聞かせてるの。



あの球体を自分の中に入れてから私は力が持てた。魔物たちを操れるし、私の中にもう1人の人間ができた。彼女はサラといって、私を肯定しわたしに色々な力をくれる。




「ただいま」


ドアを開けてひょっこり出てきたのはルークだ。



「おかえり〜寂しかった。」


私はルークの胸に飛び込んだ。そんなの嘘ハッタリだけどね。


私が甘えるとすぐ喜ぶルークはとても簡単だ。



「そういえば近くの村はどんどん魔物に侵略されてるみたいなんだ…。危ないから気をつけてね。」



そう言って私を心配してくるルーク。


でも、私が操ってるんだけどね。今のままじゃ、私のマリアを貶めて、私が王妃になる目標が達成できないんだもの。




ルークはまだまだ使えるコマだから残しとかないといけない。サラが言っていた。サラは私の目標にアドバイスしてくれるからすごく頼れる。力もくれるしね。




「甘いものを買ってきたから、一緒に食べようか。」



そう言って私の前に小さな箱を差し出した。



ルークが買ってきてくれたケーキを食べながら、私は帝国内の様子を聞いた。



ここ周辺では、魔物が村を襲っていて、私たちは移動できるかもしれないこと。

王子は、第一王子が優勢であること。

マリア一家がもうすぐ夏の旅行に行くと言われていること。






マリアの情報は重要だからね。




話が終わり、少ないご飯を食べた後、私たちはいつものように愛し合った。毎晩毎晩私たちは愛し合う。私は別にしなくてもいいんだけど、男の人を誘惑することで自分の力が増幅する。このことは、サラに教えてもらった。




「後少し、後少し力が集まれば…」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る