この連作のたどり着いた地点に立つ。確かに安寧は来なかった。でも全ての歌がそうなのか良くみれば幸せなひと時も。だから来なかった訳じゃなく来たと思えぬ幸せの短さ敢えて幸せな歌を混ぜたのはその儚さを伝えたかったのかも知れない人生なんてそんなものそれを色々考えさせる良作でした。
日常の景色を切り取る短歌は極めて困難ですが、それを実践なされている良い短歌集です。