第199話 京都の公家になって、牛車で京の街を見る。闇条傀!


「おやおや、今の京はあまりいい所では、ないようでおじゃるなァ」


 PKたちや、一部妖怪のNPCたちを護衛にし。牛舎で京の街を見てみたが。


 これはひどい。


 病に倒れてる人が、道にそのまま倒れてたり。ガリガリに痩せた民が座り込んでたり。


 武装した強盗・盗賊っぽい奴らが、何度か襲ってきたり。


 まさに、世も末だ。


――コメント


・【5000円】すごいな。こうやって公家になる方法があるのか。


・【2000$】初めて知った! 


・マジか! 


・えええ!!!


・【8000円】え、公家ロンダリングあるの!? マジで!?


・おいおい、いろんなことできるな! このゲーム!!


・すっげえええ!!!


・【8000ユーロ】ってか、京廃れすぎィ! 


・やばい。やばい。


・これが京都ってまじ? 


・【60000円】戦国時代はこんなもんやで。


・争い絶えんかったからな。この頃の京都わ


・【1000円】足利が名ばかりの将軍で、なんもできんのが悪い


・【4000円】三好と足利が争ってたからね。仕方ないね


・【8000円】三好は親父を細川に殺されてて、足利は細川と手を組んだ。それで仲良くできるわけないんだよなァ


・それはそう。


・それな


・え、そんな事なってたのか


・初めて知った


・へー!!!


・まァ、他にも理由はあるんだけど。このころの京都は、マジで危険。地方の方がまだ安心できるし、栄えられるレベル。


・【7000円】それで、山口遷都計画を建てて、殺された奴がおってな。大内って奴なんじゃが 


・え


・え?


・へー、大内。聞いたことあるような……うん?


・あ 


・あ 


・ああ~~~ 


・知ってるぞ。そいつ


・ヒダールの時の、あれか!!


・船に乗って、公家が逃げて来た奴か!


・中国地方・大戦争の原因!!


・魚人一族の陶!


・呪いで全員死亡!


・星を呪って大噴火! マグマの海で泳げ!


・合掌バイ!!


・そこにつながるのかァ!


・なーほーね。


・へー!!!


 なので。


「影食い・動き止め。影武器の弓、分身撃ち!!」


 ――ドドドドドドドドド!!!


「「「「「『『『『『!? ぐわあああ!!!』』』』』」」」」」


 強盗・盗賊の類は、その影を食い! 動きを止め!


 武器の影から作った弓で、射殺し!!


 残りは、PK達に任せて! 滅殺!


 安全を確保して!


「病人は今すぐ治療。手術・薬・魔法・アイテムで、回復!! 

その後は、我が屋敷に連れてまいれ」


『『『『『「「「「「イエス・サー! 傀様ァァあ!!!」」」」」』』』』』


 病人を治療し、民に飯を与え!


 京の治安を、改善していったのである!!


 ああ、もちろん俺達だけでは全部はできぬからな!


 鳴海会で融資された金を使い。


「島津と毛利! あと、不死身のヒダール一味から! リオン様とキャミー様が! 到着です!!」


「四国の一条と長曾我部! 阿波三好に、からくり兵! 悪役令嬢ラミィ様からは、ムエターイのマキリ様とホワイトメイド・みーあ様が! ご到着!!」


「傀様ァ! ドスヤクザ様と追加PKの方々が来てくれました! これで、京中を御用改め出来ますよ!! 治安大改善!! ヒューーー!!!」


 っと、ヒダール&悪役令嬢ラミィ&鳴海会の武力を雇い!


 京の街から、賊や悪徳商人。悪い妖怪を、撲滅!!


 治療や食料も配り! あっというまに、治安を良くして!


「最近の京はほんに安全になったでおじゃるなァ」


「そうでおじゃるの! そういえば、九条の娘は呪いが解けたとか」


「西園寺の家は、病が治ったらしいでおじゃる」


「綾小路家は、賊から奪われた家財が戻ったそうじゃ。良い話でおじゃるなァ」


「帝も喜ばれておるわ。これを成した、闇条殿を良く褒めておった」


「闇条?」


「ああ、三条家の義息子でおじゃるな。婿入りした後、独立し。闇条という家名を名乗ったそうで」


「ほー。そうなのでおじゃるか。公家になったばかりで、こうもすごいことをやってのけるとは凄い男でおじゃるのォ」


「ほんに」


 他の公家たちから『安全になった』『呪いが解けた』と感謝され! 


 帝からの評価も上げたのである!!

 

 イエーーー!!!

 

 ――コメント

 

・【500$】おお、かなり評価されてるな! いいぞ~! 


・【2000$】やっぱ足元から改善していくのは効果的だわ。


・暮らしに密接することの改善は、効果大きいからな


・【4000ユーロ】安全の確保はでかいぜ!


・分かる!


・分かる! 


・ヒューーー!!!


 っで、その次に行うのが。


「傀~。情報持ってきたわよ~」


「上級の公家の家に忍び込んできました! ばっちりです!」


「食料足りないところ。服が足りないところ。足りてるけど、足りてないふりしてるところ! リストアップできてますよー!」


 ああ、ありがとう! 嫁たち!!!


 うん! 朝廷にすんでいる女妖怪たち!


 九尾の狐、女幽霊、女天狗たちを、仲間にすること!!


 公家の情報収集を行えるから!


「おお! ありがとうございます!」


「食料に服! おお! 感謝感謝!!」


「本当にありがとうおじゃりまする。このご恩、麻呂は忘れませんぞ!!」


 公家たちへの、食糧・衣類供給も! スムーズにできるのだ! 


 これで公家たちの評価が高まり!


「闇条どの。次の会合の時、帝がそなたを褒めたいそうじゃ。この時に、なにか献上品を出せれば、もっと評価が高まるでおじゃろう」


 仲良くなった公家の麻呂が! 協力してくれるんだよ!!


 ヒューーー!!!


 ――コメント


・【5000円】いや、ちゃくちゃくと公家とコネ作ってるの草


・【30000円】帝に会えるの!? ええ!?


・【1000$】現物(食料・衣料)配って、コネを作り。国のトップに関与する。これ、政治家では?


・確かにWWW


・【800ユーロ】コネ作って成り上がっていく政治家だ!


・【900ポンド】ばらまきが上手な政治家だよこれ!!


・【3000円】戦国政治家物語! 始まったな!!


・【8000円】公家編もおもろそうやん!


・おおお!!!


「では、献上するものを作るか。皆、やるぞ! 家に魔法を掛けよ!」


「「「「「『『『『『しゃあああ!!!』』』』』」」」」」


 京都にある闇条家! 俺とPKと妖怪妻たちで作った、和風のデカい家だが!


 それに、魔法を掛ける!!! 


 これにより!


「お! 出来たァ! 農作物で来まくり! ヒューーー!!!」


「家の庭で、レベルの高い農作物がバンバンできるってすごいな! 俺もこれしたいわ!!」


「木も作れるぞ! これで高級木材もそろうぜ! ええ!」


 家の庭で、畑を作り! 多くの農作物と木をとる!


「うお! お! おおお!!!」


「お魚強い! うわあああ!!!」


「お、よっと! よし! 釣り上げたな!」


「わァ、ありがとう! おっき~魚! これ何?」


「あー、マグロだな。家の池でマグロが釣れる。すごいね。ええ!」


 池では釣りで! 多くの魚介類をGET!!! 


 それらのうち、少しを! 公家たちへと与えて! 


「ほっほっほ! 付け届、感謝でおじゃる! では、麻呂も期待に応えよう」


「帝に献上するタイミングでおじゃる。大勢の公家の前と、帝と一対一と、どちらが良い? 帝も、お主と合うのを楽しみにしておるのでな。両方の日程を抑えられる。申してみよ」


「ほう。そうですか。ちなみに、大勢の前と一対一の差はなにが?」


「差は当然おじゃる。大勢の前なら、皆がお主を評価しよう。今後一層、朝廷での活動がしやすくなるでおじゃろうな。しかし、敵はもっとお主を睨む。暗殺などをしてくるかもしれぬ」


「ほう」


「また、一対一においては、かなりの褒美を得られるはずでおじゃ。帝も、他の公家の目がない故に、大盤振る舞いでおじゃろう」


「最低でも、頭中将に任命され、帝の右腕になるでおじゃろうな。領地は増やせぬが、それでも帝の右腕。公方や三好も、気を使う立場になるでおじゃ……いや、公方は分からぬか。あれは、朝廷を軽んじておる所があるしの」


「なるほど」


 では、大勢の前で。評価をもらいましょうかね!


 っと、面接の場を整え!!


「闇条傀よ。良くやってくれた。おかげで、京が良くなった」


「ありがとうございます。今後も、粉骨砕身で取り組んでまいります」


「それと、こちら献上品でして」


「おお! 農作物に魚介類か! それも、かなり新鮮な!」


「はい! 我が家でとれた公家作物。公家魚になります。どうぞ」


「ほお! お主の家で! では、早速食べてみようかの」


「分かりました。それでは、私が調理してもよろしいでしょうか? 分身の術で行いますので」


「おお! そうか! では頼む」


「「「「「お任せください」」」」」


「! おお! 分身!!」


「帝と話をしながら、料理も同時に!?」


「なんという高等な術!」


「すごい男だ!!」


「おおお!!!」


 帝に謁見し! 


 闇条産の食料を献上し! 調理もしながら! 


「それと、同じく我が家で木材が取れましたので。建物を修理しようと思います」


「おお、そうなのか! では頼む」


「「「「お任せを!!!」」」」


 木材で、朝廷の建物・家を全て直し!


「!!! おお! 美味い!! この公家作物! 公家魚の料理! 最高であった!!」


「ほんに、美味!!」


「最高の料理でおじゃった!!」


「初めての数々であったが、物凄く美味であったのぉ!!」


「最高でおじゃるな!」


「おっほおおお~~~♡♡♡!!!」


 ――コメント


・【3000円】うっめえええ!!! 


・【10000円】うおおおお!!! 美味ィィい!!! 


・【6000$】ああああ!!! 


・【8000ユーロ】味覚共有最高!! 


・【7000ポンド】配信見ててよかったァァあ!!! 


・うおおお!!!


・【5000円】エビフライ! ハンバーグ! スパゲッティ! めっちゃ旨すぎィィィ!!!


・【1000$】ステーキ! ピザ! グラタン! パフェ! 美味いのぉぉお!!! ヒューーー!!!


・【4000ポンド】寿司、天ぷら、蕎麦もいいぞ!!


・【6000円】すき焼き、たこ焼き、お好み焼き、タイ焼き! 良すぎィィい!!! 


・【10000円】ああ、旨味が溢れる!! 喜びが止まらない!!


・【8000$】味覚がビクンビクン! 喜んでんよぉぉお!!! おっほおおお~~~!!!


・【200000円】これは料理代


・【5000$】食事代


・【8000ポンド】豪華ディナー代


・【5000ユーロ】ランチ代


・【300000円】これは、この額出すわ。それくらい美味かった!!


・そういえば、人食いの傀の料理ってマジでうまいんだよな。アメリカのファンタジア・エルドーン・ランドのレストランもうまかったし!


・マジで旨すぎた! 最高!!


・ファンになりました!!


・こういうのでいいんだよ! こういうので!


・もっとやれぇぇえ!!! イエーーー!!!


 料理も、大絶賛!!!


 闇条産の魚介類と作物で作った洋食や、和食など!

 

 俺が本気で作ったそれらを、帝と公家たちが褒めまくり!!!


「とてもいい料理であった! 是非、詠ませてくれるか?」


「!!! はい! ありがとうございます!! 是非に!!」


 そう! 帝から、歌を!


 公家魚・公家野菜・闇条料理を、褒めたたえる歌をもらい! 


 ブランド化に成功したのである!!!


 フーーー!!!


「うおおお!!! 帝が認めた作物! 魚介類! 木材! 料理ってくれ!!」


「金ならいくらでも出す! 頼む!!」


「外海からいました! 大人気な食材! 売ってください!!」


「「「「「「『『『『『うおおお!!!』』』』』」」」」」」


 ああ、帝が認めたってブランドはすごいぜ!!


 俺が作った農作物・魚介類・木材・料理を、ドスヤクザの店に卸ろしたら! 和の国中から、注文殺到! 売れまくり!!!


 それを見て、外海の商人や貴族も欲しがり! ユーザーも『あの旨すぎる料理をもう一度!』『普通にいい品だからほしい!!』っと、買いまくるので!!


 めっちゃ稼ぎまくったのさァァあ!!!


 ウイーーー!!!


 ――コメント


・【500$】美食外交大成功!!


・【1000円】これは有能政治家!!


・そうか、ブランド化で稼ぐのが目的か!!


・【800ユーロ】スポンサーに融通し、その金をキックバック!! 有能過ぎるだろ! こいつ!!


・ええええ!!!


・待って。これ下手したら、悪役令嬢ラミィを超えて、金持ちになってない?


・あり得る!! ブランド戦法で、とんでもない稼ぎしてるし!!


・え、めっちゃ有能やんけ!!


・【100$】これは経済担当大臣


・【7000円】官僚になれ!!


・日本経済立て直せそう


・やってくれ頼む!!


・【5000円】坂本プロデューサーと一緒にタッグ組もうぜ! 


・発明の坂本と、政治の傀! なんだろう、最強に見える!!


・リアルでもやってくれ!


・ヒューーー!!!


 んで、その金で公家たちの家を直し、飯を与えることで!


 増々俺の評価が高まり!


 多くの公家たちに頼りにされ、帝にも信頼される!


 そんな公家となっていったのであった。


 よし! このまま行って影響力を持ち! ドンドン味方を増やしていこうかね!


 そう、闇条の屋敷……稼いだ金でデカくした家で!


「おお、良い出来! さすがシェニエールのケーキだな! 美味い!!」


「ありがとうございます。傀様の抹茶ケーキも、おいしいです! はァァあ~~~♡♡♡」


「!!! おいしい! おいしい!!」


「うまい! うまい!!」


「あああ~~~♡♡♡!!! 甘みが素晴らしい!! ふわふわの生地と濃厚なクリーム! 苺の酸味が幸せぇぇえ~~~♡♡♡ あああ~~~♡♡♡!!!」


「抹茶ケーキ! 最高!! 苦みと甘みのバランスが絶妙で、しっとりふわふわ! おいしいいい~~~♡♡♡!!! あああ~~~♡♡♡!!!」


「このチョコってのおいしいいい~~~♡♡♡///!!! あああ~~~♡♡♡!!! 甘くて、ぱりぱりで! クリームも濃厚で! もっと食べたくなるぅぅう~~~♡♡♡ おっひょおおお~~~♡♡♡~~~♡♡♡~~~♡♡♡!!!」


 美食の悪魔娘・シェニエールと一緒に作った、抹茶ケーキ、いちごケーキ、チョコケーキを!


 人魚姫のラピスや、バリア・モンスターのシャドー・レディ!


 九尾の狐や女幽霊。女天狗たちと食べながら、戯れていると!!


「! 傀。敵よ。家の天井、庭、廊下に来たわ。殺す?」


 待ってましたの暗殺者が! 来たのさァァあ!!!

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