第151話 白沢茜たち、結婚パーティーに参加!! 貴族プレイでご満悦!!


 ――PKユーザーたちにより、ギリワン伯爵とその一味が壊滅しました!!


 ――これにより、結婚パーティーを開催します! 皆さま、王城1階の奥にある、大広間へどうぞ!


 さて、王城のパーティーで、料理やお酒(未成年は、お酒風ジュース)に、ヒダールの音楽を楽しんでいると!


 そう、メッセージが流れ!


「只今より、クリスティーナ・リンネ・シャンデリア王女様と、ディエゴ・ロジャー様の結婚パーティーを開催します!どうぞ、こちらへ!」


 っと、大きな扉が開かれた!!


 よし!


「いよいよね!」


「早く行こう!」


「ドキドキするわ~~~!!!」


 行くぞぉぉお!!! フーーー!!!


「しかし、PKは結構派手にやったみたいね」


「そうね。掲示板とか見てたけど、外じゃドスヤクザが派手にやったみたいだわ。その話題で持ち切りみたい」


 へー、まァやるだろうね。あのドスヤクザなら。


 何度も戦ったけど、環境を支配するのが上手いんだよなァ。


 周りを抑えて、不利をこっちに押し付けてきて。数で殴る!


 それに注意してたら、いきなりワープ奇襲とかもあるし! 


 知らない相手は、やりにくいでしょうよ。


 まァ、私たちは、やり合えてるけどね! ええ!


「そうだねー。さっきのヒダールも、演奏で殺してたし。なんなら、隣の部屋で暴動起きてた上に、2~3階でも、銃ぷっぱなしてかなり暴れてるね~」


「え、そうなの?! 桃!」


 銃って、マ?


「まじまじ。多分、2丁マシンガンだと思う。人斬り新兵衛も、躊躇なく殺したっぽいよ。人狼の耳に聞こえてた」


「「あー」」


 ありそう。ってか、2丁マシンガンなら、やる。


 あいつはそういう奴だ。うん。


「しかし、そう聞くとPKたちって、めっちゃ楽しんでるわね。……これは、こっちも負けてられないわ! うん!」


 PK達とは、今シーズンになってから、あんまり戦ってない。


 でも、正直! 私たちは、ライバルだ!


 ほとんどのプレイヤーが、そう思っている!!


 なら!


「あいつらが楽しみながら、しっかり仕事をしたなら! 私たちも、楽しみながら暴れるわよ!」


 うん!『俺達なら、出来たぞ!』って、そう成果を示した、PK達に!


 プレイヤーの力! 見せつけてやろうじゃない! ええ!!


「それはそう! こっちもすごいんだって! 知らしめてやろう!!」


「そうね! 私たちで、しっかり勝って! ディエゴとリンネ王女の結婚式! 盛大に祝っちゃいましょう!!」


「「いいね!!! やろうやろう! ヒューーー!!!」」


 っと、桃と唯と雑談し! 


 テンション上げながら、大広間へ入ると!!


「茜侯爵様、桃侯爵様、唯侯爵様! お初にお目にかかります! 私、アッチノ伯爵と申しまして! お三人の噂はかねがね! 是非、取引をしたく!!」


「どうも! コッチ子爵です! 料理改革で、経済効果! 治安改善がすごいと耳にしております! 是非、交易や、改革の教えをしていただきたいと!」


「魔法ワインがすごいとか! 是非買いたい!!」


「あなた様のところのチーズが好きなんです! 売ってくれませんか!?」


「茜様の料理で行っている野球! すばらしい! こっちにもチームがおりましてな! 是非試合を! ツアー計画を!」


「桃様のところの格闘試合は素晴らしく熱い! ぜひ、こちらの領でも試合を組んでくれませんか!?」


「唯さまの貴族裁判は、もうシャンデリア王国中に轟いております! 是非、その活躍を本に!」


「うちでだしましょう! 取り扱えます!」


「是非、解決してほしい事件が!」


「なにとぞ! 交易を! 取引を!」


「サインお願いします!」


「僕も!」


「私も!」


「ペラペラ! ペラペーラ!!」


「HHHHHOOOOO!!!」


「「「「!?!?」」」


 貴族たちや、商人達に!


 めっちゃ挨拶&媚び売られ!


 おっほおおお~~~!!!


 うん! ここにいる全員が、私たちに、取り入りたいらしい。


 露骨だが、悪い気はせんねぇ! 


 むしろ、気持ち良いんじゃァァあ!!!


 フハハハ~~~!!!


「茜、悪い顔してるー」


「おーい、戻ってこーい」


 っと、貴族のお遊びを、楽しみながら!


 大広間の中へ移動して!


「いやー、この料理は素晴らしいな! 実に旨い!!」


「それはそうよ! あなた! 冒険者貴族の方々が献上してくれた、料理ですもの! どれも、店で売れば行列ができるほどの美味しさよ! うん! おいしい!」


「その通りだ! それに音楽も、美しい! あああ~~~♡♡♡」


「それも当然よ。あの有名なブレーメンの音楽隊と、ヒダールさんの音楽に、音楽好きの貴族の方々が奏でてくれてる。すごいわね~~~」


「ああ、こんな素晴らしい催しの中で、リンネが結婚できるのは素晴らしい」


「ええ、手配してくれたディエゴさんは、良い王婿となってくれるでしょう」


「そうだな。リンネは、いい人と巡り会えたよ」


「私たちの娘ですからね。当然です」


「ははは、そうだな!」


「ええ、そうですとも。ふふふ」


 うん! ちらりと、シャンデリア王国の王さまと、女王様を見た! 


 王様は、かなり優しそう!


 女王様は、一見厳しそうだけど、いい人そうだね!


 うん! 今も、一緒にワイン飲んだり、楽しく談笑してたり! 仲良さそう!


 これはいい夫婦ですわ!! バンザイ!!!


 っで。


「……っちィ! とうとうパーティーの邪魔はできなかったか。

ギリワンは何をしている!? 何が、10万の軍を動かすだ! 何もできてないのではないか!

しかも、この期に及んで、雲隠れとは!! まったく、クソ野郎め!!

……はァ。しかたない。別の方法で行こう」


 一方の、我らがターゲット。ケオス・ボーン宰相はというと。


 うむ。王様の隣にいるが、顔しかめっ面! めっちゃ不機嫌!!


 このパーティーに反対です感、丸出しやん! 私でも分かるぞ!!

 

 こーれダメですね。


 殺そう(確信)。


 っと、王様たちに癒され、ターゲットは死んでもいいなと再確認しながら!


 大広間における、ブレーメンや、ヒダールなどの名演奏や! 貴族的よいしょなどを、楽しんでいると!!


「お待たせしました! リンネ様! ディエゴ様! ご登場です!!!」


『『『『『「「「「「!!! おおおお!!!」」」」」』』』』』


 王女と、ディエゴ登場!


 うむ! 二人とも、白のスーツと、ドレスで美しい! 


 ってか、普通にかっけえええ!!! きれぇぇえ!!! うおおお!!!


「すっご! え、やっべ!? え!」


「お、オーラが! 幸せオーラ! 美形オーラ! 大物オーラが半端ない!!」


「「「「「『『『『『すっごい! 綺麗! カッコいい! キャァァあ!!!』』』』』」」」」」


 うん! 分かる! 超わかる!!


 二人とも、カッコいいし、美人だし! 


 ただ歩いてるだけで、微笑むだけで! キラキラってか、ギラギラしてて! 


 超かっけぇんだよね!! うっほおおお~~~♡♡♡!!!


 っも、もう雰囲気が! 雰囲気が凄い!! 


 大物芸能人の結婚式以上に、オーラがヤバいよ! これ! ふぉぉお!!!


 舐めてた! 私、このゲーム舐めてた!!


 まさか、ここまで凄い美のオーラ! 幸せ結婚オーラ! 再現してくるなんて! ヤバすぎィィい!!! っはあああ!!!


 もはや、これが見えただけで、神イベント確定!!


 そういう絶景だよ! こりゃ!


 生で見れてよかったァァあ!!! ヒャーーー!!!


 フォトモード、止まんね♡! 連射、とまんねぇぇえ~~~♡♡♡!!!


 おっほおおお~~~♡♡♡!!!


 ――パシャパシャパシャパシャ! パパパパ!!!


 ――シャシャシャ!!!


 っと、あまりの美しさに撮影しつつ!!


 ――メッセージ

・パーティーすっげえええ!!! 雰囲気すげぇぇえ!!! 


・かっけえええ!!! ヒューーー!!!


・オーラパナイ! お幸せに!! 


・これは絶対幸せになるな(確信)


・幸せ過ぎて、いっぱい写真撮っちゃった! 


・分かる! この美を! 存在を! 空気を! 一生残したいって思うよな! 


・それそれ!


・うんうん!


・わかる~~~!!!


・いや、マジでそれな! 生で見れて幸せだわ!!! 


・それな! 神イベントだわ!! 


・マジですごい! イエーーー!!!


・あ、そうそう! この場にいないPKさんたちにも、写真おすそ分け! しっかり見てくれよな! 


・すごいぞ! パーティー! 


・俺達の写真で、雰囲気だけでも楽しんでくれ!! 礼はいらないぜ! 


・ありがたがってくれよ! へへへ!!!


・いや、俺らも見てるから、別に。


・ってか、普通に写真撮ってるから、いらんわ!


・それな!


・え?


・え?


・!? え!?


・いやー雰囲気ヤバいな! これ!


・ディエゴ! マジでかっけえええ!!! リンネ様! マジで美人!!


・美しい!


・ヒューーー!!!


・イエーーー!!! へへへ!!!


・え!? 嘘、マジで見てる!?


・雰囲気のヤバさに気付いてる時点で、本当に要るのか?


・あ! UPされた写真、大広間の! 今の写真だ!!


・ホントだ! ってことは、こいつら本当にいるっぽいぞ!


・えええ!?!?


・っど、どこにPKがいるんだ!?


・分からん!!


・ヒダールとかは演奏してるから知ってるけど、え、他はどこに!?


・秘密でーす


・おしえなーい


・何ィィい!?!?


・教えろや! おらァァあ!!!


・わーわー! ぎゃぎゃー!!


 っと、プレイヤーやPKたちと、盛り上がっていると!!


「皆! 今日は来てくれて、ありがとう! 私たちから発表がある! 今日、ここで! 私事! クリスティーナ・リンネ・シャンデリアは!」


「この俺、ディエゴ・ロジャーと!」


「「結婚することとなった!!」」


 ディエゴとリンネ王女が、結婚宣言! したのです!!


 うおおおお!!!


『『『『『「「「「「!!! うおおおお!!!」」」」」』』』』』


「おめでとうございます! ヒューーー!!!」


「お幸せに!」


「お似合いです! イエーーー!!!」


「ブラボー! ブラボー!」


「盛大に祝おうぞ!!」


「そうですね。あなた今日を、国民の祝日としましょう」


「おお! お前の言う通りだ! 異議なし! 決定!!」


『『『『『「「「「「イエーーー!!!」」」」」』』』』』


 うん! その宣言に、めっちゃ盛り上がる! 


 貴族に商人! 私たち!


 そして、国王陛下と女王陛下!


 皆が、二人をお祝いだァァあ!!!


 イエーーー!!!


 しかし!


「っち! 何がめでたいか! これ以上、国をひっかきまわし! 私の(汚職)利益を奪うのは許さん!

奴の権力が、これ以上強くなるような結婚など! 絶対に認めんぞ!! ふん!!!」


 一人だけ、反対してる奴! おるなァ!!


 そう! 宣言を聞いて、増々顔をしかめて、舌打ちしくさった! 


 ケオス・ボーン宰相だァ! 


 は? この二人に、舌打ち?


 殺すぞ(殺意)


「!?(ビク)」


 っと、私だけでなく、全プレイヤーと、どうやら式場に秘密に入り込んでいるPK達からの殺気で。


 びくりと震えて、冷汗かいてる! クソ宰相は無視し!


「では、このまま結婚の儀に移ります。神父様、用意を……」


 このまま神父が来て! 結婚式になると!


 誰もが……もちろん、私たちと、協力してる王様と女王様以外で……思った、その時!!


「いえ、結婚の儀の前にするべきことがあります。お父様。お母さま」


 クリスティーナ・リンネ・シャンデリアが、そういって流れを止め!


「ケオス・ボーン! 貴様は、宰相の立場でありながら! 賊と通じ! 国家転覆テロを計画・実行しかけたな!!」


「!?」


「証拠はすべて抑えている! また、実行犯のギリワン伯爵とその一味! 10万を超える軍全、すべて殺した!!」


「!?」


「観念し、処刑されろ! ここで死ね!!!」


「!?」


 ケオス・ボーン宰相の国家反逆の証拠をたたきつけのです!!


「「「「「『『『『『な、なんだってぇぇえ!?!?』』』』』」」」」」


 ビックリする、宰相と! 貴族、商人たち! 


 んで!


「まァ、あのケオス・ボーンが!?」


 驚いてるふりをする、女王と!


「えええ~~~!?!? な、ななな、なんじゃってぇぇえ~~~!!!(クッソ棒読み)」


 オーバーリアクションの王様が、面白いWWW!!!


 くっそWWW 棒読みが、過ぎる!!

 

 こんなん笑っちゃうわWWW!! ファーーーWWW


 あー、この人好きだなァ!!! おっもしろWWW!!!


 って、王様を見て、爆笑してたら!


「ぐ、ぐぐぅ! ええい! 誰が貴様の言うことを聞くか! であえ! であぇぇえ!!!」


 ――ケオス・ボーンの味方呼び! 


 ――数多の配下が、大広間に出現した!!


「全員殺せ! そうすれば、私の天下だ! 国を手に入れろぉぉお!!!」


『『『『『「「「「「うおおお!!!」」」」」』』』』』


 そう! ケオス・ボーンは、仲間を呼び!


 徹底抗戦を、仕掛けてきたのよ!!!


 ならば良し!!


「「「「「『『『『『死ぬが良い!! フォアチャァァあ!!!』』』』』」」」」


 私たちが、相手だ!!


 ここで死ねぇぇえ!!!


 ヒューーー!!!


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