第88話 ジャッカルの悪魔!!!


「サンド・クロー!!!」


 そう、ジャッカルの爪から放たれる! 


 砂と真空刃の、乱れ斬り! 


 当たっている船の床を、一瞬でバラバラにする! 斬撃の嵐を! 


「っは! っほ! それ!! パリィ!!」


 那由多は、全てシールドで防ぎ! 流し! 弾き! 


 生き残る!!!


「やはり、守備が堅いな! では、これでどうだ!!」


 それを見たジャッカル・ロメリオは、攻撃対象を変更!!!


 ボロボロに船に、ふん! っと、ジャッカルの手刀を与え!!


「砂漠・激震! グラウンド・フォース!!!」


 船を、大揺らし!!!


 ああ、巨だな船に地震を起こし!!!


 ドッガァァァンンン!!!っと! 真っ二つに割ったのだ!!!


「!? やっべ! うおおお!!!」

 

 その一撃による衝撃を弾きながら!


 那由多は、割れた船の一方に飛び乗った!


 が! 


(やばい! この船もう持たない! 沈みかけてる!!!)


 残りのもう一方の船が、海に消えていくのを見て! 終わりは近い! そう悟ったのである!!


 なので!


「勝負に出る!! ショットガン! はァァあ!!!」


 ――BAN! BAN! BAN! BAN!!!


 那由多は、勝負に出た!!!


 そう! 盾から、ショットガンに武器を切り替えて! 攻撃!! 


 それを!


「大渦ハリケーン!!!」


 回転で、吸い込み! 


 自分に向かわせる!!! 


 っで!


「シーラ! 合体装備! 『OK! それ!』 よし! ガードマン! オート・パリィ!!!」


『任せろ!! アイム・パーフェクト・ガードマン!!! ドラドラドラドラァァあ!!! ドラァァあ!!!』


 当たる瞬間! 武器娘・シーラを合体装備!!! 


 その強固な盾を、エクター! ガードマンに装備させ! 銃弾を自動的に弾き! 


「いけ!! パリィ・ビーム!! 銃弾の威力倍増で、痛いわよ!! それえええ!!!」


 ジャッカル海賊・ロメリオへと!


 威力倍増・カウンター・銃撃を、お見舞いしたのさァァあ!!!


 フーーー!!!


「!!! ちィ!!!」


 そして、それを見たロメリオは、そのスピードと威力は、やばい!!! っと、気付いた!!!


 先ほど、ジャッカル娘・カルラがアイテムを使ってくれたことで、HPはある程度回復している。


 っが、これに当たれば、まずい!!!


 そう考えた彼は! 


「ならば、迎え撃つ!! ぶっ壊れろ!!」


「ダブル・サイクロン! ジャッカル・アームズぅぅう!!! うおおお!!!」


 っと、両腕を砂嵐・サイクロンにして、放ち! 


 銃弾を削り殺し! 消滅させる!! 


 そんな、大技を繰り出そうとして!!


(なーんてな! するわけないだろ!! そんな大技!!)


 ジャッカルの両腕を、砂嵐とし!


 ジャッカルの斬撃と、斬撃属性の風魔法。カルマ武術の砂を纏った状態で!


 攻撃を、キャンセルしたのである!!!


 なぜなら!


(ここで、ダブル・サイクロンなんかすれば! 絶対に盾でカウンターされる!!)


(銃弾は削り殺せても、その後俺は、技を放っての硬直状態! 盾でカウンター・ビームや、シールド・アタックをされたら、詰みだ! 死ぬだろう!!!)


 っと、今後の展開を読み!!!


「だから、こうするぜぇ! はァァあ!!!」


「ジャッカルの砂漠・サーフィン!!! 『砂漠のビッグ・ウェーブ』!!! ヒューーー!!!」


 生き抜く戦術を、閃いたからだ!!!


「!!!」


 ロメリオの繰り出した選択に、那由多も目を見張った!!


 彼が行ったのは、両腕の砂嵐を足元にはなって、砂の津波にし! ロメリオが、波乗り! 


 すなわち、砂漠・津波・サーフィンにして! 彼自身が沙漠の大波に乗りながら!! 


 カウンター・銃撃を全部砂で飲みつつ! 破壊し!!!


 那由多への距離を、詰めたからである!!!


(く! しまった! 弾を全部飲まれた! やられた!!!)


 この時点で、那由多は失敗を悟り!


(やった! 弾は全部飲んだ!! ジャッカルの斬撃と、斬撃属性の風魔法! そして、俺の砂で破壊したことが分かる!! 危機は去ったのだ!!! うおおおお!!!)


 ロメリオは、作戦成功を感じ!!


「さァ、フィニッシュだ!! 食らぇぇえ!!!」


「ジャッカルの一撃!! おおおお!!!」


 止めの一撃!!!


 黒い暴風をチャージした! ジャッカルの斬撃を!


 彼女めがけて、振り下ろしたのであった!!!


「終わりだ! 完!!」


 そう言った、刹那!!!


 ――タァァァンンン!!!


「!? っが!?」


 頭がはじけて、血の花を咲かせながら!


 倒れ込む、ロメリオ!!!


 そう! 攻撃を仕掛けていた、ジャッカル海賊・ロメリオの方が! 倒れたのである!!!


 もっと言えば!


(え、嘘でしょ!? なんで!? 何でダーリンが倒れてるの!? え!?)


(っこ、後頭部に! 弾丸!? バカな、なぜ!? どこから!!)


 そう! 彼の後頭部に、銃弾が!


 那由多の、『ホーミング・スキル』で放っていた銃が! 沙漠の波に潰されても! 1発だけ無事だった、1発が! 


 ロメリオの後頭部に、吸い込まれたのだ!!!


 かくして!!


 ――ロメリオ、死亡! 勝者、那由多!!


「!!!」


 カウンター・ショットに、頭部クリティカル!!!


 計算にて、約80倍のダメージが彼を襲い! HPバーが、砕け散ったことで!


 ジャッカルPK海賊・ロメリオは、死亡! 


 リスポーンまで、10秒! 


 那由多は、勝利! 


 生き残ったのである!!!


 ただし、ロメリオには、多くのプレイヤーを殺されている! 


 しかも、彼はまだ『必殺技を見せておらず』! 脅威は残っているのだ!!!


 勝負は、まだ分からない!!!


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