I love you の訳し方

「おやおやジミヘンさんではありませんか。こんな所で一体何をしているんです?」


 憂を見下ろすマチルダが、大袈裟に首を傾げ問いかける。

 仰向けに横たわる憂は、瞬きを数度繰り返したのち、落とされた問いに答えた。


「……間違ってたら悪いけど、ここ、僕の部屋だよね」


「ご明察。小癪にも寝ぼけてはいないようですね。おはようございます」


 上体を起こし、目を擦る。

 それからぐるりと周囲を見渡し、今いるのが確かに自分の部屋であると確認を済ませた。


 知らない内に知らない場所で就寝していなかったことには安心したが、そうなると次はマチルダの存在に説明がつかない――こともない。


 教科書に載る同級生や教科書通りの知識をひけらかす中学生に乗り込まれていた過去を持つ憂だ、幸か不幸か、違和なく受け入れる下地ができてしまっている。

 たかが一人の闖入者如き、むしろ歓迎してやろうという余裕すらあった。


「おはよう美奈子ちゃん。今日はどうしたの?」


「まだ言ってたんですか。誰も覚えてませんよその呼び方」


 伸びをする憂を横目に、マチルダは本棚の前へ位置を変える。

 並んでいる本をまじまじと眺め、淡々と言う。


「どうですか、他人に本棚を覗かれる気分は」


「頭の中を可視化してるようなものだから、あんまり人に見られたくないよね」


「本棚の前で自撮りするのが一番手っ取り早い自己紹介だと私は思います」


 マチルダは本を一冊手に取り、適当な位置に栞を挟んで、棚へ戻す。

 

「綺麗に整理されていますね。ジミヘンさんのことだから、私と同じくもっと乱雑かと。番号順に並べているとは意外です」


「なんのための番号だ。むしろ、美奈子ちゃんがそうしてないことが意外だよ」


「私は全てを有効活用する女。本を使ってパスワードの管理をしています。例えば、銀行口座はマルティン・ベックシリーズの『密室』を頭として、隣に対応する数字の本を並べる、といった感じですね。上下巻も組み合わせて複雑にしているので、初見ではただのズボラに見えるでしょう」


「銀行強盗が題材の本を頭とする辺りにささやかな反骨精神を感じる」


「問題点は頭の本を失うと何がなんだか分からなくなることですかね」


「銀行に関しては頭を抜いておくのもいいんじゃない?」


「どうしてですか?」


「頭取」

「採用」


 朝っぱらから仲の良い二人だった。


「それで、美奈子ちゃん。改めて聞くけど、どうしてここに?」


「なんにでも理由を求めるのは悪い癖ですよ。それよりもジミヘンさん、頑なに私を美奈子ちゃんと呼ぶのにはどんな理由が?」


「実は合ってると思ってるから。はい、次そっち」


「不正解。折角の冬休みですから映画館のお菓子でも食べようと思いまして。道すがら、知ってる家があったのでふらりと立ち寄ってみた次第です。はい、次はそっちの番」


 手番だけ譲られても困る。

 会話のキャッチボールでボールを失っている状態。続ける気概はないので、憂は無言を以って会話を打ち切り、ベッドを出る。


 マチルダはさして気にした様子もなく、デスクの椅子に座り直した憂へ向かって、新たなボールとなる話題を放り投げた。


「ジミヘンさんのことだから、ご家族が揃っているのも構わずホッグちゃんらを連れ込み、ちょっぴりエッチな冬休みを過ごしていると邪推してましたが、違いましたか」


「違う。どこに出しても恥ずかしくない健全な冬休みを過ごしてるよ」


「どこを出しても恥ずかしくないですか。夏の開放感という言い訳を捨てる辺り、本物っぽいですね」


「本能的に脱ぐ夏の方が本物っぽいだろ」


 とりあえず着替えたかったのだが、マチルダが変なことを言い出したため断念せざるを得ない。

 マジでなにしに来たんだこの人。退屈しのぎか。

 

「そういえば」


 と、マチルダがまたしても話を切り替える。

 これといった予定があるわけではないので、憂としても付き合うのはやぶさかでない。マチルダとの会話は独特の味わいがあるのだ。


「ホッグちゃんにクリスマスプレゼントを渡したそうですね。ぬいぐるみとハンカチーフ。見ました見ました、見せられました。写真を送信した直後に電話を掛けてくるあたり、奴は本気でイカレてます。第一声は「いーでしょー」、なに言ってんだこいつと思いました。まる」


 マチルダは両手の人差し指を重ねてバツ印を作った。


 なんだかんだで夜々との交流を楽しんでいるマチルダだ、ニュアンスとしては自慢話だろう。

 自慢された話を自慢している。


 憂は第三者から夜々の反応を聞かされたことで照れくさくなり、明後日の方へ視線を置く。


 クリスマスプレゼント。

 葉火宅でサンタクロースを演じた、翌朝のこと。


 プレゼントに気付いた三人はこちらが恥ずかしくなるくらい喜んでくれた。

 昼に解散するまでの間ずっとニコニコしていたし、肌身離さず持っているものだから、憂は気恥ずかしさに耐えられず、照れ隠しに葉火から取り上げようとして――指を噛まれた。肩も噛まれた。首も。耳も。あれから三日が経つが、痕はまだ消えない。心なしか広がっている気すらする。

 それはともかく。


「そっか。喜んでもらえて良かった」


 憂は言った。

 自分を落ち着かせるために言った。


 あの日見た三人の反応だけで十分満たされていたのに、こうして改めて、自分の知らないところでの反応を聞かされると心が浮き立ってしまう。


 正直――夜々へのプレゼントを決めるのには一番苦戦したため、特に不安だったのだ。

 三耶子と葉火には、ゲームに少年漫画と分かりやすく特徴的な嗜好があるため、思考の取っ掛かりも多く考えやすかった。

 しかし夜々に関してはそれらしいものがパッと浮かばない。


 ミルクパズルを組むような思考の末、夜々の部屋で見たぬいぐるみをベースに据えることにした。出来上がったパズルに自分で絵を描くような感覚のまま突き進み、選んだのがタグを見てもよく分からないぬいぐるみとハンカチーフ。


 残念ながら夜々が好む、人間の知的欲求が産んでしまった悲しき生物のようなぬいぐるみは見つけられなかったが、親戚辺りには位置しているだろう。


 苦心した。

 くしくしと自分の身体を擦るハムスターをイメージしながら。


 なにはともあれ、自慢話になれたようでより安心だ。

 

「しかし最近のジミヘンさん達、仲の良さが異常ですね。文化祭を機に、ぐっと距離が縮まった気がします」


「まあ、ね。色んなことがあったんだよ」


「色んなこと。略して色事」


「黙ってろ」


 いやん、とわざとらしく泣き真似をするマチルダ。息を吐くようにふざける彼女との雑談はとても楽しいが、寝起きにはややカロリーが高い。葉火とは違ったベクトルでやかましい人である。今更ながら気付く憂だった。


 そんな憂の心中など分かるはずもない、マチルダの舌は回り続ける。


「というわけで、ジミヘンさん。映画を見に行きましょう」


「どうして僕と? 誘ってもらえるのは嬉しいけど、虹村とか夜々さん誘いなよ」


「レオンは画家のお姉さんと忘年会。ホッグちゃんは上映中もうるさそうじゃないですか。私にはもうジミヘンさんしかいないんです。ペアチケットをいただいたので、お金のことはお気になさらず」


 マチルダはスマホを取り出し、画面を憂に向ける。

 最後列、中央辺りの座席を既に確保しているらしい。


「年の瀬ですから冒険しましょう。仮にZ級の映画だったとしても、待ち受けるは大掃除」

「……じゃあ、ありがたく」


 表情に乏しいマチルダだが、映画は楽しみなのだろう、声を弾ませ早く準備しろと急かしてくる。

 上映時間は十一時十分、二時間後。もう少しゆっくりしても良かったが、部屋を荒らされては堪らないので現地へ向かうことにする。


 憂はチェストから適当な服を引っ張り出し、言う。


「着替えるから出てってくれる?」


「随分と自惚れた発言ですね。私は男の身体に興味はありませんし、服を脱げば心配せずともちゃんと出ますよ。反吐が」





「ジミヘンさん。一つ質問をしてもいいですか?」


 映画館のあるショッピングモールへ徒歩で移動していると、マチルダが平坦な声で言った。

 どうぞ、と続きを促す。


「例えば、学校からの帰り道。道端にお菓子のゴミが落ちていたとします。それは自分好みの味の新商品で、食べたいなと思った矢先、目の前にはコンビニが。さてあなたは自らの足で、そのお菓子を買いに行きますか?」


 意図の分からない質問である。

 憂は隠された考えを見つけ出すべく思考を巡らせ――日常会話だと思い出し、気楽に答えた。


「行く、かな。食べたいし」


「拾い食いみたいで嫌じゃありません?」


「嫌じゃありません」


「ちなみに私はゴミを拾って正しく処理したのち、買いに行きます。ジミヘンさんは地球がどうなろうと知ったこっちゃないんですね」


「汚ねえぞ! 僕だってそうする!」


 悪質な引っ掛け問題に声を荒げる憂。

 マチルダはやれやれと肩を竦め取り合わず、当たり前のように次の話題へ。


「ジミヘンさんって、ファーストキスの味知ってますか?」


「知ってるよ。あれは確か中学生の頃、給食で出たみかんジュースの味だったかな。相手は確か、理科の先生」


 生来よりの見栄っ張りからくるでっち上げに、マチルダは「へえ」と無関心な音で応じ、即座に返す。最初から返答は決まっているようだった。


「ホッグちゃんは知らないそうですよ」

「……それがどうしたというのだね」


「教えてあげようかと。精神的な間接キスというものを。みかんジュースを飲む度、ジミヘンさんを思い出した彼女が赤面します」

「美奈子ちゃんって普段そんなことばっかり考えてんの?」


「間接的に、ジミヘンさんのことばかり考えています」

「それって、つまり、間にいるのは……」


「いやらしい本です」

「僕のことなんだと思ってんだ!」


「道端に落ちてるタイプの」

「あれはあれで需要あるらしいぞ! ゴミと呼ぶのは早計だ!」


 ――あれ、僕いまゴミ呼ばわりされてる?


「ジミヘンさんこそ早計です。ゴミだなんて言うはずないでしょう。ホッグちゃんの友達を」


「僕と美奈子ちゃんって、友達じゃないの?」


「お任せします」


 お任せされちゃった。

 ということで彼女は今後、言い訳の余地なく友達である。


 友情の証にファーストキス云々は嘘だったことを白状すると、「嘘吐きは泥沼の始まりですよ」と返された。

 そして。


「ホッグちゃんと言えば」

「さっきから夜々さんの話ばっかりするよね――あ」


 なにかに気付いた憂はそこで会話を止め、自身のポケットを探る。


「ちょっとごめん、電話だ」

「出ましょうか?」


 丁重にお断りをして、聞き耳を立てようとするマチルダを引き剥がし、離れた位置へ移動する。

 マチルダから目を離さずに電話を済ませ、スマホをポケットへ戻し、隣に並び直す。


「お待たせ。それで、なんだったっけ」


「女の子に告白するとして、どんなセリフで挑みますか?」


 と。

 これまた突拍子もないテーマである。

 葉火に負けず劣らずの恋愛脳。意外とマチルダも、年相応にこういった話題への興味があるのかもしれない。


「紳士たるもの、愛の言葉を常に懐へ忍ばせておくべきです。私は作り置き反対ですが」


「話が終わったぞ」


「とはいえ、基となるパーツは増やしておいた方がいいですよね」


「そうだけど……告白、ね」


 告白。

 心の中を、打ち明ける行為。

 恋愛における告白は、あなたが好きですと伝えること。


 ――僕が、告白。


 想像してみると思いのほか恥ずかしく、顔に熱が宿るのを感じた憂は、誤魔化すためにおどけてみせた。


「星座を用いた暗号ラブレターかな」

「相手より自分のことを愛してそうなやり口ですね」


 ひどい言い草だった。

 やり口って。

 本気の提案だったら泣き真似してるぞ。


「しかし、詩的な告白がロマンチックなのもまた事実。有名な逸話がありますよね。 I love youの訳し方。「我君を愛す」ではなく「月に代わっておしおきよ」とでもしておきなさい、とかなんとか」


「それは悪党に向かって言うセリフだろ! 僕のお母さんが好きなやつ!」


 正しくは、月が綺麗ですね。

 マチルダが言ったのは、美少女戦士の前口上である。


「今月はサボって据え置きよ、とプライベートを優先するパターンもありますね。正義の戦士も所詮は人」


「人が正義に合わせるんじゃない、正義が人に合わせるんだよ!」


「む、面白そうな議題ですね」


 それから二人で話し合った末に導き出された結論は――名瀬夜々、かわいい。

 かわいいは正義。


「ちなみにヨーカさんちゃんになんと告白されたいか尋ねてみたことがあるんですが、「Like or Love?」と聞かれたいらしいです」


「なにそれ。なんて答えるのが正解なんだよ」


「そこはネタバレになるので秘密です。詳しく知りたければ、きまぐれでオレンジなロードを最後まで読んでください」


 よく分からないが少年漫画の話なのだろう。

 憂は深掘りせずに「へえ」と返し、マチルダは「まあ」と次へ移るための前置きをする。そして、言う。


「随分と遠回りをしましたが、私が言いたいのはですね。ホッグちゃんを泣かせるようなことがあれば、私がジミヘンさんにお仕置きをします」


 視線は前を向いたままだったが、真っ正面からぶつけられるような重さがあった。

 お仕置きというマイルドな言葉選びをしているが、茶化せる雰囲気では、ない。

 当然泣かせるつもりもない。

 嬉し泣きは、別だけど。


「マチルダさんは、夜々さんを大切に思ってるんだね」


「あれだけ長電話に付き合わされれば肩入れしたくもなります。それに、私の数少ない――」


 マチルダは直前で言葉を切ろうとして、しかし観念したらしく、普段より温かみのある声で続けた。

 友人ですから――と。

 そう言って、憂より一歩先に出る。


「年の瀬の戯言です。大掃除の時に捨ててください」


「夜々さんに伝えておくよ」


「そんなことをすれば、ジミヘンさんの失態リストが明るみに出ることになりますよ?」


「なんだよその物騒な代物は……どんなことが書いてあるんだ」


「勝手に他人のブレザーを持ち出した挙句、人気の無い場所で匂いを嗅いでいた、とか」


「それは絶対僕じゃねえよ! どこの変態と勘違いしてんだ!」


「もしジミヘンさんのブレザーでそのような変態行為を働かれたらどう思いますか?」


「……恥ずかしいけど、ちょっと嬉しいかな」


「ううむ、同類」


 実際にそんな人が周りにいるとは思えないのでリアリティには欠けるが、そんなことをされたら可愛らしく思う気がした。いじらしいというか、なんというか。

 相手にもよるけど。




 そんな風にたわいない話を繰り返している内、目的地へ到着する。

 大型ショッピングモール。

 真っすぐに映画館へ行きチケットの発券を済ませ、上映まで時間があるので店内を迷子のようにうろついて回った。


 そうして時間を潰し、映画館へ戻ったのが入場開始の五分前。

 マチルダはチケットを大事に握りしめ、量り売りのお菓子を眺めている。

 そこで、不意に。


「あ、ごめん」


 と憂は慌てた風で言った。

 マチルダが、無感情な瞳を向けてくる。


「ちょっと忘れ物したから取りに行ってくる。すぐ戻るから」


「私は即入場したい派なので、時間になったら先に入ってますよ」


 頷いて、手を振りながらその場を離れ、足早に来た道を引き返す。

 エスカレーターで一階まで下り、そのままフロアを抜け、外へ出た。


 すると丁度到着したらしい目的の人物が、こちらに気付き両手を振ってくる。憂が同じように手を挙げると、その人物がとっとこ駆け寄ってきた。


「やっほー憂くん! お待たせ、間に合った?」

「ばっちり。来てくれてありがとう」


 いきなりの呼び出しに応じてくれた正義の人、名瀬夜々。

 ここへ来る最中、電話が掛かってきたフリをして連絡を取り、事情を説明して、予定が空いていれば付き合って欲しいとお願いしたのだ。


 夜々は快諾。時間までに間に合わせると頼もしい返事をくれた。

 もう一度感謝を伝えると、夜々は「お安い御用だよ」と胸を張る。


「それじゃ、これ。もう中に入ってるかもしれないけど」


 言いながら憂は映画のチケットを夜々に手渡した。

 夜々はしっかり受け取り、握りしめてのサムズアップ。


「でもさ、ほんとにいいの? 誘われたの憂くんでしょ」


「いいんだよ。本当は夜々さんを誘いたかったみたいだし。一緒に居てもずっと夜々さんの話ばっかりだから。素直じゃないよね」


 そう、マチルダは素直じゃないのだ。

 友達との距離感に苦戦する彼女の気持ちは、よく分かる。

 誘いたいのに誘えなかったのだ、彼女は。


 考えてみればペアの相手から夜々を弾いた理由が雑だったし、あれだけ夜々の話ばかりを繰り返すのだ、会いたがっているに違いない――と、勝手な解釈をして。

 憂は夜々に、マチルダの相棒をバトンタッチしたのだった。

 つまり、余計なお世話。

 得意技。


「へー。マチルダちゃんがねえ。いいこと聞いちゃった」


 と、悪だくみをするように夜々が笑う。

 憂も同じように笑った。

 無駄だと思うが入念に口止めをして、共に映画館の前まで移動後、憂は手を振る夜々を見送った。


 さて、期せずしてサプライズをお見舞いすることになったが、喜んでもらえるだろうか。

 マチルダへの恩返し――のようなもの。

 散々からかわれた分の仕返しも兼ねて。

 驚かしてやるのだ。


 いきなり夜々が隣に座った時、マチルダはどんな反応をするだろう。

 珍しく慌てた顔をするかもしれない。

 変な声でも出してくれたら上々だ。

 見られないのは残念だけど、反応は後日、夜々から聞くとして。


 年の瀬に忘れられない思い出を作る二人を想像し、笑いながら、憂はゆっくり家路についた。




 帰り道、憂は考える。

 告白の話。

 ――僕だったら、 I love youをなんと訳すだろう。

 一番伝わる僕らしい言葉は、なんだろう。

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