　家に帰れば、母さんと父さんが買い込んだ食料と水、トイレットペーパーがあふれていた。

　人はなぜ有事には、トイレットペーパーを買いたがるのか。

　一週間だろう？　なら、そんなに要らないよな？

「これから、店舗も盗みが横行して安全でない可能性があるかな！！」

　親父がそう言って、買ってきた物を整理している。

　缶詰・パン・カップラーメン・水……そんな物が、台所を支配している。

　まだ何が起きたわけでもないのに、大騒動だ。

　庭のヒマワリが陽気に咲いて、そんな俺達人間の様子を眺めていた。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい