第149話 旅懐 -登校2-

5時に起きて、6時半までジム・シャワー。

6時半から7時で着替え・朝食。


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僕らは、朝食を食べ終わり洗い物をすると少しゆっくりする。

といっても、そんなにゆっくりはしていられない。

学校に着くのは、8時過ぎくらいで充分だ。

今は、7時前だ。


「学校までってどれくらい時間かかるの?」

「自転車で20分くらいかな」

「意外と近いんだね」

「うん、そこまで遠くないよ。

転入だと職員室行かないといけないよね」

「あ、確かに」

「じゃあ、少しだけ早く行こうね」


それから、30分ほどゆっくりしてから僕達は家を出ることにした。

エントランスに向かう。

フロントには、志希さんと和希さんが立っていた。


「「おはようございます、新藤さま。秋山さま」」

「「おはようございます」」


僕らは、挨拶を交わす。

ただ、和希さんの声は志希さんの声に食われていた。


「新藤さま、オーナーから自転車を預かっております。

こちらが鍵になります。

駐輪場は」

「あ、それは私が行くから大丈夫ですよ」

「では、秋山さま。よろしくお願いします」


僕らは、エントランスを出て駐輪場に向かう。

駐輪場は、エントランスの東側にあるようだ。

天井まである立派な駐輪場だ。

そこには、2台の自転車が置かれていた。


「私のがこっちだから、きっとそっちが尚弥のだと思うけど」


僕は、一番奥に置かれている自転車に志希さんから渡された鍵を通す。

ガチャっと音が鳴り、錠が外れた。

これが、僕の自転車で合っているみたいだ。

自転車は、カゴの付いたママチャリだった。

まあ、通学はこれの方が楽だよな。

僕は、カゴに通学リュックを入れる。

そして、駐輪場を出た。

駐輪場の前には、明花が自転車に乗って待っていた。


「じゃあ、学校まで案内するね。しっかり付いてきてね」

「ああ、ありがとう。僕一人じゃ辿り着けなかったから助かるよ」


僕は、彼女の案内で学校へ向かうのだった。


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