第134話 旅愁3 -東富山-

8月21日は、津幡から東富山までだったかなぁ。

そうそう、石川県はこれで終わりで富山県だよ。

津幡を出るとすぐ山を越えることになった。

山頂に向かう間に、倶利迦羅不動寺 西之坊鳳凰殿って言うお寺があったから少し寄り道したなぁ。

池のあるお庭が結構雰囲気あってよかったよ。

そこを越えると道は緩やかになった。

距離は、52km。

まあ、大体毎日50km前後っていったとこだね。

東富山駅の周辺まで来ると海水浴場とかもあったな。

西富山駅の辺りだと少しだけ内陸になるんだよ。

東富山は、海寄りだね。

その日は、浜黒崎キャンプ場って所に泊まったんだ。

もう、目の前が海だったよ。

背後には、立山連峰が見えてた。

浜黒崎と言えば、名松百選に選ばれる松並木が綺麗な場所だったよ。

約8kmくらいかな、街道の両側にずらっと松並木でさ。

その日は、海釣りして魚を焼いて食べたなぁ。

魚?うん、捌けるよ。

というより、捌けるようになったかな。

久瀬原さんに教えてもらったんだ。

折角だからってね。

四国にいる間だったはずだけど。

いつだったかなぁ。

ん?頭付いてる魚?

うん、勝手も捌くけど。

ちょっと、明花。

涎、涎。

もう、すぐ垂れてくるんだから。

この頃になると、少しずつ荷物が増えてきていたな。

最初は味気ないくらいのキャンプ用品しかなくてさ。

でも、この頃はだいぶ買い足して自炊が出来るくらいにはなってた。

ご飯とかも炊けるようになってたんだ。

そうそう、キャンプ飯っていうの?出来るようになってたよ。

キャンプ場の管理人さんとかと話して情報を集めたりね。

たまに、気さくに話しかけてくれる人もいたかな。

自転車に大荷物提げてキャンプしてると家出だと思われてさ。

いや、まあある意味では家出と変わらないんだけど。

でも、僕はあの旅でいろんな物を学んだ気がするよ。


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