第133話 旅愁3 -津幡-

結局、僕らは休憩がてら向かいにあるコンビニへ行ってきた。

明花がレジ横のおでんに張り付いたのでおでんとプリンを買って帰って来た。

僕は、僕でパスタを買って来た。

夜食用だ。

そして、リビングに明花が買って来たものを広げ始めた。


「それでそれで?次はどこにいったの?」

「次?えっと、加賀の後か…確か津幡だね」

「つばた?」

「石川県でも金沢市の少し北隣になるかな」


僕は、新しく注ぎ直したコーヒーを啜りながら話を続けることにした。


8月20日は、津幡に向かった。

僕が浜松に戻って来たのは8月31日だよ。

うん、瀬里に夏休み中に会いたくなくて期間いっぱい旅をしたんだ。

宿題?もちろん、途中でやったよ。

久瀬原さんにさんざん勉強しろって言われたから確か四国の時には全部終わらせてた気がする。

確か、距離は60kmだったかな。

少しずつ長い距離を走る様になって来たよね。

この日は、もう雨は降ってなかった。

その所為で、結構蒸し暑かったな。

途中で買った水分も結構すぐなくなっちゃって買い増したな。

アクエリアスとかポカリとか、麦茶とかもよく飲んでたかな。

津幡は、三国山キャンプ場って所に泊まったよ。

森林公園らしくて、結構自然豊かなとこだったよ。

最初は、金沢市で宿探してたんだけど。

ちょっと、絡まれてさ。

投げ飛ばしちゃったら居辛くなってね。

すっかり、身体に沁みついちゃっていたみたい。

その日は、菓子パンを食べて終わりだったかな。

ごめんね、ご飯の話できなくて。

今は、おでん食べてるから大丈夫…だって?

まあ、そうだよね。


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