第2話 初旅 -通学-
翌朝、僕は早朝ジョギングをしてシャワーを浴び、身支度を整える。
すっかり、トレーニングが板についていた。
この一か月半で肉体改造が完了していた。
身長も少し伸びて165cmから170cmくらいになり目線も少し高くなった。
そして、細身ながらもしなやかな筋肉が身体を覆っている。
細マッチョという分類になるのだろうか。
父さんは、ガタイの良いマッスルボディなので僕は母親似なんだろうな。
髪も、静岡に戻って来た時に雑誌にも乗ってるような美容院でデザインカットをしてもらった。
前髪は少し長めに、後ろ髪と側面は刈り上げにしている。
制服のブレザーを着込んだ後に、ヘアワックスで髪型を整えた。
今までは、ほっそりとした陰キャみたいな見た目だったから随分と変わったのかもしれない。
まあ、自分ではよくわからないけど。
鏡に映る自分が自分じゃないみたいな気がする。
だから、印象は違うんだろうと思う。
「じゃあ、母さん。行ってくるよ」
「いってらっしゃい・・・制服帰ったら直すわね」
母さんは、僕の足元を見ていた。
確かに裾が合っていない。
今日はアンクルソックスではなく、丈の長めのソックスにしていた。
「あはは、そうだね。じゃあ、帰ったらお願い」
「ええ、やっておくわね」
「じゃあ、行ってきます」
僕は、母さんに挨拶をして家を出た。
学校までは30分ほど。
ゆっくり歩いていく。
学校に近づくにつれて、同じ学校の生徒と擦れ違う。
その度に視線が痛い。
なんか、今日は異常に見られている。
僕、どこかおかしいところあるのかな?
ちょっと不安になってくるなぁ
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