廻って

 朝起きて 昼に動いて 夜眠る

 私のかたちの 絶望見てて


 はれた空 骨が弾けて 燃える花

  肉は紅く 咲いてもにおう


 笑うほど 地獄は甘くホトトギス

 ハチドリ泣いたら トマトは破裂


「もう仕舞い」「二度とやるまい」 呟いて

 幾星霜の 春を紡いだ


 秋の雨 春ならツルッと のど越しだけど

 無いので 菊の花を


 透き通れ!

   想いを込める 鍋の中

  きっと君は 笑って頬張る

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甘い泥に浸って眺める【第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部】 おくとりょう @n8osoeuta

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