第7話 サツキ魔力操作を試す

 マルグリット邸に戻ると、アントお兄様のギフトをお祝いする食事会が行われたが、まだ離乳食とおっぱいが主食の私は場の雰囲気を楽しんでるの。お母様に抱かれているので、お願いをしてみる事にしたの


「おかあたま、サチュキは、まりょくしょしゃを、おちえてほちいの」

「サツキが魔力操作を?利発な子とは思ってたけど驚きだわ。今日はそろそろ寝る時間だから、明日にでも試してみようね」

「あい♪」


 翌日、お母様のおっぱいと離乳食を食べた後に、魔力の感じ方を教えて貰う。


「サツキのおへその近くを少し刺激するから、そこに違和感を感じたらそれが魔力魂なの。先ずは魔力魂を感じ取ってね。いくわよ!」


 お母様が魔力で刺激すると、直ぐに温かい物を感じ取れたので


「おかあたま、おへしょのちた、ぬくい」

「まぁ、1回で感じ取れるなんて凄いわ。その温かい物を少し動かす事が魔力操作の入門ね。これはなかなか動かないけど、コツを掴むと動かす範囲が大きくなるから頑張るのよ」

「あい」


 こうして魔力塊は感じる事が出来たので、魔力操作の入門といえる少し動かす事を試した。

『グググッ』おっ、なんか動いた気がしたので、おへその周りを円を描く様に動かしてみると…『ふふふっ』くすぐったくなって笑ってしまった。その様子を見たお母様は


「サツキ…まさか!動かせてるの?」

「あい」

「まっ、本当にあなたは【天に愛されし乙女】なのね…お母様へ直ぐに使いを送らないと…」


 私はその後も魔力操作を試していたけど、幼女の体力では10分も経たずに疲れて寝てしまったの。体力を付けないと駄目ね…でも魔力操作は起きてる時は頑張ろう。だってそれ以外はおっぱいと離乳食を食べる以外は暇だから(笑)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る