第5話 サツキ1歳

 あれから1年が経ち私は1歳を迎えた。


 まだまだ噛みまくるけど言葉を話せるのと、危なっかしいけど歩けるようになった。末っ娘の特権で家族全員から溺愛されてるのは、独りっ子だった私には最高の時間なのだ♪

 特に長男アントワーヌお兄様は、イケメンで優しくて今直ぐにでもお嫁にして欲しいよ♥


 私が1歳という事は、アントお兄様は5歳となり【才能覚醒の儀】が行われるんだ。

 今日はその覚醒の儀が行われる日で、家族全員で王都にあるリュミエール大聖堂へと向かったの、大聖堂に着き私はアントお兄様と手を繋ぎながら儀式場へ向かう途中、大好きな声が聞こえてきたの♪


「サツキ、私の可愛い天使ちゃん〜」

「おばあちゃま〜」


 私の大好きなお祖母様に抱きつくと、すぐさま抱き上げられ頬擦りする


「孫は他にもいるのに、サツキの可愛さは別格ね♪今日はラ.レーヌ宮殿へサツキを連れて帰ろうかしらね♪」

「お母様、今日はアントの【才能覚醒の儀】なのですからね、儀式場へ向かいましょう」

「そうね、サツキ一緒に向かいましょうね♪」

「おばあちゃま、いっしょいく〜」


 大好きなお祖母様に抱かれたまま、アントお兄様の【才能覚醒の儀】が行われるのを見守る事にしたのだ。

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