10 夢子の鬱屈

 吾郎がその日の全体ミーティングで何を語ったのかということを、しばらく経ってから早苗は輝未から聞いた。聞いて言葉を失った。曰く、「不機嫌そうに現れて、不機嫌そうに部長から報告を受けて、それで酒科にも久目にも説教するでもなく、ただ一言、『合奏するぞ』で終わり」だったそうだ。

 ゴローの口下手ぶり、ここに極まれり、である。吾郎シンパで固まっているパーカスメンバーズでも、さすがにその反応は賛否両論あったようだ。早苗は逆に、余計な詮索を一切しないで部員の自主性に委ねる方針をこうまで徹底した吾郎を、少し見直す気分にもなったのだが、さらに数日経っても何もその件に触れないままなのを見てると、もしや本当に音楽以外の面倒事に関わりたくないだけでは、などと思いたくなった。

「風追歌」の〝呪い〟のことは知らないはずがない。でも、部員たちみたいにあれこれと禁忌を恐れて神経質になっている様子はない。そうでなければ、〝呪い〟のことに探りを入れ続けている早苗の噂を聞いて、黙っているはずがないのだ。それどころか、何となく、だけれども、早苗の行動を黙認してるような節すら感じられる。それはなんでだろう? 部員の不幸と引き換えにコンクールで賞を獲ることに、やましさを感じているから?

 とはいえ、顧問が不可解なのはまだよかった。今に始まったことではない。

 問題なのは、夢子とのトラブルがただ棚上げされただけだったので、そのまますっかり不仲になってしまったことだ。帰りに一緒しなくなったのはもちろん、部活時間でも部活以外でも全然口を聞いてくれなくなった。夏実ともそうらしい。というか、あちらとはもっと険悪なムードになっていて、半径二十メートル以内にお互い近づきさえしないとか。

 夢子の家では、その後祖父の葬儀・納骨を済ませ、夢子自身も、葬式の日以外は休むことなく学校にも部活にも来ている。表面上は元気だ。

 早苗としては、〝呪い〟の調査に深入りするに従って、自然と夢子を切り離して考えるようになっていたのは事実で、でもそこはしっかりした調査結果を出せればチャラにできると思っていた。夢子のためにも部のためにもなる〝真実〟をつかんで、それで万事うまくいく、と思っていた。結果、周りが見えなくなって、輝未たちに言われるまで〝今回の「呪いの芯」の本命〟と見られているのに気づかなかったのだから、言い訳はできない。

 謝れるものならちゃんと謝りたい、と思っているのに、とてもそんな雰囲気じゃない。もしかしたら、早苗のせいで祖父が死んだ、と本気で思い込んでいるのかも知れない。「あいつは自分で自分に嘘つこうとしてんねん」と、夏実は言ってくれたけれど。


 なんだかすっきりしない気持ちのまま、それでもいつかの女性の言葉のように、ケンカしていても音楽は順調に仕上がっていき――いよいよコンクールシーズンが到来した。


     ◆◆◆


 楓谷にも一応ホールはある。楓谷市立文化会館という、いたって平凡な、古くもないけれど新しくもないという公共施設だ。

 夏休みに入ってすぐ、吹奏楽部は二日間の日程でゲネプロを執り行った。ゲネプロとは何の略か、なんて、多分どの生徒も答えられないのだけれども、要するにコンクールの予行練習であり、実際のホール空間を使っての仕上げだ。ゲネプロが終われば、一週間もしないで地区予選。それからやはり一週間程度で県大会で、代表校に選ばれれば八月末の支部大会へ駒を進められる。

「コンクールでは客席に人間がぎっしり詰まってる。そいつらの服とか体とか、音を吸収してしまうから、当日こんなに響くことはない。今日いい感じに響いたからって、それはただ風呂場でカラオケやってるだけだからな。錯覚するな」

 一日目の午前中、中休みに入る間際の吾郎のコメントである。分かりやすい説明に部員はどっと笑ったが、それでも残響ができる空間は気持ちがいい。続く休憩では、みんなしてパオーっとかピィーっとか短くフォルテを吹き鳴らしては、ぱっとやめて自分のエコーを楽しむことを止めなかった。

 こういう時、いつまでもバカの一つ覚えを繰り返すのは男子部員と決まっている。部員中の二割弱しかいない男の子達は三学年ゆるやかに連携しつつ常時つるんでいて、独自の行動圏を形成していた。つながりのある女子部員とは毎日だべるが、なければろくに話さない、というのもほぼ全員共通している。早苗は後者のカテゴリーに入れられたようだ。

 いっときの早苗は、トランペットの原西と何かが始まりそうだと、一部の部員から密かに熱い注目を浴びたりもしたのだが、あれこれの波乱事に揉まれる中で完全に雲散霧消し、情けないことに原西自身、その後何のアクションも起こさないままだったので、今の早苗と男子グループとの間には、何のつながりもない。言ってみれば暗黙のうちに相互不可侵を確認し合っているようなものだ。

 だから動物園の熱帯エリアと化した音響空間の中でも、早苗はゾウやライオンの咆哮に顔をしかめたりもせず、黙々と自分の課題に取り組んでいた。休憩中はしっかり休め、と、姿を消す前に吾郎も言っていたが、今日は最初のロングトーンから合奏で行ったせいもあり、今ひとつ自分の音がつかめていなかったのだ。

 息を限りにフォルテシモを出したわけではなくても、早苗の響きは男子達の〝パオーン〟を軽くうち負かした。

「ちょっと! 休憩中なんだから、ちゃんと休憩してなさいよ!」

 真島が怒鳴った。男子達に向けた言葉だったが、グループのボス格という立場を自覚してか、原西がついぶーたれた。こういう時の原西はやたら言い訳がましく、意地になって屁理屈をこねたがる。

「何だよ。気晴らしでも音を出すなってんなら、本気でバンバカ吹いてる椎路はどうなるんだよ」

 間の悪いことに、早苗はそのやりとりに全く気づいてなかった。真島自身は、男子に怒鳴ることで椎路にも間接的な注意を与えたつもりになっていたのだろうが、遠回しな好意も無視された形だ。

「しい……」

 仕方なく真島が声を上げた瞬間、早苗の音がぱふっと消えた。驚いた早苗が顔を上げると、背後から掃除布ポリシングクロスがユーフォニアムのベルに乱暴に突っ込まれていた。丸まった布を引き出しながら、夢子が冷めた声で言った。

「休憩中だから静かに、だそうです」

「あ……ごめ……」

「ちょっとあんた! 早苗が歯痛めたらどうするんよ! そんな真似せんでもええやろ!」

 早苗が謝る前に、夏実が乱入してきた。金管楽器の演奏中に、下手に楽器に触られて歯をマウスピースにぶつけた痛さは、やはり金管奏者でないと分からない。いや、痛いぐらいで済めばまだいい。唇や歯茎をケガでもしたら、ごく軽いキズであれ、間違いなく演奏に支障が出るだろう。

「痛めてないみたいだからいいじゃない。一人わがままなことしてる早苗が悪いんでしょ」

「何やねん、その言い方。あんたの止めさせ方の方がよっぽどろくでもないやんか!」

 すぐに周りの部員が仲裁に入る。部員の半分は夏実の言い分を正しく理解していたはずだが、場の空気は夢子に傾いたようだ。羽交い締めにされていたのは、もっぱら夏実の方だった。

 半分罵詈雑言の応酬になってきて、なおも夏実が言い募ろうとしたところで、たまりかねたように早苗が立ち上がった。

「済みませんでした! ごめん、夏実、悪いの、私だから。もういいから」

 沈黙が下りた中、早苗は楽器を置いて、舞台から飛び降りた。客席の出入り口からいったん大ホールの外に出て、洗面所に向かう。ざばっと顔を洗ったら、逆に涙がにじみ出てきてしまった。しんと静まりかえったトイレで、小さくつぶやく。

「こういう問題にあの男は、役に立たないんだろうなあ」

「布施先生のこと?」

 天から降ってきたような声に、早苗は飛び上がって両手をむちゃくちゃに振り回してからもつれた足で回れ右した。クリーム色の洗面台に後ろ手でしがみつき、ずり落ちそうな体を支えるその先で、個室のドアの陰からのぞき見るようなポーズの真菜穂が手を振っている。

「は~い」

「ど、ども」

 相手が植木ばさみを振りかざして襲いかかろうとしているわけではないのを知って、ようやく早苗は大きく息をついた。身繕いでもしていたのか、ポーチを閉じながら真菜穂がつかつかと洗面台に近づく。うなだれた様子の教え子の横で手を洗いながら、努めて明るく声をかけた。

「何かあったの?」

「ええその……私が悪いんで……」

 真菜穂が左手首に目を走らせた。詳しく話を聞く時間はないと判断したのか、それ以上の追求はしなかった。が、大体の見当はついていたのだろう。

「この時期になっても、タラ・フィッツジェラルドみたいな役回りになってるのね」

「はあその……あ、すみません、DVD、今度返しますので」

 以前に借りた「ブラス!」の、ヒロイン役の女優である。自宅のプレーヤーがおかしくなって、鑑賞できないままずっと借りっぱなしになっていたのだ。つい最近、パソコンでもDVDを見られるという初心者級の知識を新鮮な驚きと共に仕入れ、やっとのことで四日前に一通り見終えたところだった。

「ううん、急がないけど。余計な予言をしちゃったかな、と」

「いえ。こうなることは宿命だったんでしょう」

 あまり軽口で済まないような影が差している早苗を見て、真菜穂が念を押した。

「布施先生に話す気はないのね?」

「話しても……やっぱ苦手なんじゃないですか、あの人も、こういうトラブルは」

 思わず腕組みして苦笑いする真菜穂。先だっての夏実・夢子の件での対応は、もちろん真菜穂も間近で見ている。口下手なのは仕方ないとして、もともと人間関係の調整が下手なんじゃないか、などという声まで部員から上がり始めている。真菜穂の反応からすると、どうやらまるっきりの濡れ衣というわけでもないらしい。

「相談したって向こうも迷惑するだろうし……余計ややこしいことになるなら……」

「でも、早苗ちゃんは出来ることなら話を聞いてほしいのね?」

 びっくりしたように早苗が真菜穂の顔を見る。難問に悩んでいるところへ読み違いを訂正されて、実はそれは問題文ですらないんだよ、とバカみたいにシンプルな事実を浴びせかけられたような、愕然とした表情だ。

「本音では布施先生と話をしたいんでしょ? 正面から話を聞いてって言ったら、あの人はじっくり向かい合ってくれるタイプよ。もしかして、少し誤解があるんじゃないかなあ」

 誤解、という言葉で、頭の中にいつかの午後のイメージが多重映像で広がった。むせかえるほどの陽光。波が渡っていく草の海。空色のワンピース。ひるがえる裾に、星が踊るような木漏れ日。


 ――不憫なやつ


 そして淡い微笑みと、夏風のような優しげな声。


 ――誠実さは、本物だから


 そう。今となっては、さすがに否定はしない。否定できない。どうして今まで思いつかなかったんだろう。けど、この件でゴローが妙に対応が鈍いのも事実。だから私はどうしても不信感が払えなくて……。

 今こそ、信じるべき、なんだろうか? 信じて、話をして……夢子と仲直りできるように? 部員のみんなと分かり合えるように? いやいや。いやいやいや。

 一人で本格的に悩みだした早苗に、真菜穂はもう何も言わなかった。今一度腕時計に目を走らせると、頭を抱え続けている教え子の背中を押すようにして、大ホールへと連れ戻していく。ちょうど、練習再開の号令がかけられたところだった。


 ステージには先ほどのいさかいの名残がそこここに棘を出している感触があったけれども、午前後半は何とか無事終わった。

 昼食休みに入って舞台から下りると、客席の最前列に千歳が座っていた。冷やかしに来ていたOBの一人かと思っていた早苗は、思わず一歩後じさった。

「よ」

「トシちゃん! 何でこんな所に」

「とりあえず帰省したけど、今晩からしばらく旅行に出るし、今しか時間がない。例の、津見倉峻のことだけどな」

 慌てて唇に指を当てる。わずかに遅かった。三年生女子の何人かが、早苗と千歳を睨みつけながら、横を通り過ぎていった。早速すぐ先で固まると、こちらをわざとらしく盗み見て、何かを囁き合う。

「……イバラの道を驀進まいしんしとるようだなあ、我が妹よ」

「おかげさまで」

「どこか食いに行くか? 金ならもらってある」

 一度後ろを振り返ってから、早苗は頷いた。多分叔母さんの店に行くつもりだったのだろう、夏実が何か言いたそうにしていたが、早苗が千歳を指さして手を合わせると、納得したように頷いた。

 夏実は早苗以外にもそれなりにつき合いが広い。トロンボーンのパート仲間もいるし、他の金管パートも、男子部員さえもだ。そこに早苗がくっついたら、部員達は露骨に嫌がりはしないだろうけど、気まずい空気になるのは間違いない。それでも夏実は早苗を誘ってくるような性格だから、こちらからごめんする材料があればいちばんいい――。


     ◆◆◆


 千歳と入ったのは、そこにそんな店があることも知らなかったような地味な食堂だった。あまり食欲も感じなかったので、早苗はサンドイッチとジュースだけを注文した。

「一時に練習再開、か。積もる話を聞いてやる余裕はないな。単刀直入にまとめようか。あの作曲家、実は息子が楓谷の出身で……」

「知ってる。十八年前のコンクールで、一度指揮者になってた人だね」

 津見倉章一の話は、結局あれ以来何も新しいことはつかめなかったけれど、彼の名前を知っている人はそれなりにいた。輝未経由で裏付けが取れた何件かの話によれば、最初の「風追歌」の演奏時にいちばん積極的に動いていた部員の一人だったことは、間違いないようだった。

 つまりは、津見倉峻が噛みついていた(らしい)のは、自分の息子が学生指揮者を務めていた吹奏楽部だったのだ。顧問は名前だけだったと言うし、もしかしたら親子が直接ぶつかっていたのかも知れない。

「血は争えない、と言うが、この二人は血で血を洗っている」

 故事成語の悪問みたいな千歳の言葉に、早苗はうんざりした顔を見せた。

「ねえ、あたし、あまり体調もよくないし、頭も元からあんまり――」

「分かった分かった。つまりだ、今の章一さんは、親父同様作曲の仕事をしているんだけど、親子関係は最悪だってこと」

「やっぱりこのコンクールが原因で?」

「さてね。とにかく、お互い尋常じゃない毛嫌いぶりで、作曲界じゃそれなりに有名らしい。下手をすると、音楽雑誌でバレバレの匿名記事で当てこすり合戦やったりとかね」

「はあ。心温まる話ですこと……ってそれだけ?」

「んなゴシップ情報だけで、気色悪い中学生の群の中に現れるわけなかろう」

 心外なことを言いながら出したのは、小難しそうな雑誌か何かのコピーだった。文字ばっかりのページに、津見倉章一の名前が見える。

「これ?」

「『音楽新時代』の最新号。コアなマニア向けの学術系雑誌だから、この町で読んでる人間は、いても数人だろうね」

「で?」

「まあ読め。少しは頭を使え」

 いやいやながら、という言い回しを絵に描いたような重い動きで早苗は記事をたどり出した。「私が選ぶ〝夏の音楽〟」という、学術系雑誌にしては軽めのページに載っていたそれは、こんな文章で始まっていた。


「思い出はいつも美しい」と言うが、その記憶は私にとって、否、私達にとって、ひたすら身悶えしたくなるほどもどかしく、苦しく、屈辱的で、傷跡しか残らなかったような、悔いだらけのものだった。中学校時代の、誇らしくも痛ましい、最後のクラブ活動の話だ。


 はあ、まるで今のあたしみたいな中三時代だったんだね――とぼんやり考えて、早苗はがばっと身を起こした。これって、あの演奏の話なんじゃ!?


ただ、そんな中だったからこそ、私は友を得、仲間を得た。彼らの何人かとは、今もよき友人である。不幸を喜ぶわけではないが、順風満帆で彼らと巡り会っていたら、私達の関係は、私自身の人生はどうなっていただろうと思う。予算不足の打開に向けて奔走してくれたKさん、夜中まで譜面づくりにつき合ってくれたH君、D君、Aさん……


 譜面作りに三人……それでか、と早苗は納得した。作曲者の自筆譜だと思われていたのに、パート譜の間で微妙に筆跡が違っていたのが、部員の間でも謎だったのだ。唯一の正確な譜面という扱いでもない。でも、それならなぜ吾郎は、昔の手作り譜なんかを使わせ続けているの? 単に作り直しが面倒なだけ?


そして、最後のステージで救世主のように現れ、僕達を率いてくれたF君。


 その人が支部大会の指揮者だったのか。F君って、「ふ」だよね。「ふ」って……「ふ」!?

 行が進むにつれ、死にかけて半分しか開いてなかった目がじきに全開になり、爛々と輝きだした。同時に、くたびれた顔色が、半病人並に青くなっていく。


F君に関しては、彼の大切な人が痛ましい事態に見舞われたというある悲劇について、どうしても触れなければならない。そして残酷な話ながら、その悲劇ゆえに私達はお互いを知り、結果的にあの最高の舞台を作り上げたのだと言うことも。ミューズの神は、時として洒落にならない悪意を発揮する。

その夏、私達は確かに素晴らしい成果を得た。部の内外でのありとありゆるトラブルと、多くのやるせない失敗と、一つの大きな悲劇を経験することで。

私達は罪人だ。それでも私達はあの夏を誇り、あの演奏が実現できたことに強い憧憬を禁じ得ないのだ。きっと、生涯忘れられないだろう。陶酔に近い喜びと、無限の痛みを共に抱えながら。

あの、「風追歌」の夏を。 


 一通り読み終えてから、早苗の視線は後半部分を何度も行き来した。店の時計に目を走らせた千歳は、そろそろとコピーを引き戻しながら言った。

「……さっき、客席のOBが噂してたんだけど。お前のとこのあの顧問も、一応楓谷の生徒だったんだって?」

 びく、と小さく早苗の肩が動いた。最終宣告を受けた罪人のように、そのまま一言も発しない。目を見開いたまま、魂まで飛ばしてしまったようだった。あえて、千歳はそのセリフを口にした。

「そのF君って、布施先生のことじゃないのか?」


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