天地万有の声

開いているメニューを確認することにした


メニュー画面


如月夏樹  所持ポイント100


タイムサービス 


10ポイント  >『ジョブチェンジLEVEL-1』 


50ポイント  『天地万有の声』


レベルが足りません  『創造魔法』


[タイムサービスって書いてあるな⋯⋯]


ポイントを変換しますか? 実行 yes/no


とりあえず2項目の『ジョブチェンジLEVEL-1』と『天地万有の声』を選択して取得する


 『クエスト1クリアしました。


 ステータスメニュー展開します』


ステータスオープン⋯⋯⋯⋯


 スキル『天地万有の声』発動します


 ――声が頭の中で響く


『マスターおはようございます』


「んんっ?誰だ?」


どこからか聞いたことのない声に(夏樹)俺が周りを見て反応する。


『天地万有の声のスキル発動により精霊界から干渉しています』

 

しゃべっているのはレオナではない。


「どうしたのです?」


 レオナがたずねてくる


「いや声が聞こえて来て」


「なにも聞こえないのです」


『マスターのお手伝いのため中継しています』


「そうなのか?」


1人呟いてると返事が帰ってくる


レオナは首を傾げている


『この世界のサポート役だと思ってくださっていいです』


「それは助かるな」


 右も左もわからないのだ。


 そもそもレオナも味方だとまだ決まったわけではない『天地万有の声』は答える


『ちなみに精霊界だけではなく違う環境からも力を使うことができます』


 精霊界以外の環境ってなんなんだろ?


『この世界だけではなく様々な世界の知識を与える力です。マスターは選ばれた人間なのです』


 この世界以外と言われても自分の名前しか覚えていない手前何を聞いてもさっぱりだし、どうすることも出来ないような気がするな。


 とりあえずレオナを頼ってみるしかないかな。


とりあえず今やることを確認する。


レオナを見てみる。


さっきまでいろいろあったため詳しく見ていないが何の獣人だろうか?


『ワータイガーの獣人ですね。敵意は感じられません。ちなみに獣人の女性です』


んんっ?見えているの?


『もちろんです』


一瞬で問題が解決する。


なかなか面白いスキルだ。


これで自分を解析してもらえばいいのではないだろうか?


『マスターは能力を封印されて召喚されていますね。


 記憶は一時的に忘れているだけです。


魔力と心力は概ね無事なので、じきにもどると思われます』


「あの如月様⋯⋯?」


レオナが声をかける


「そろそろ登録を始めたいのですがいいでしょうか?」


「登録ってなんだ?」


「この世界の住民登録でして魔法で申請する必要があるんです。


それをすることでランキングポイントを変換したりして買い物ができたりするのです。


 住民区と商業区には登録がないとゲートが開かないのです。


他にはギルド区は入れますが各ギルド規定の適正検査を受けなければいけなかったりします。


住居区では一定の場所を越えるとランクが上がらないと入れないようになっているので、結局は下位住居区になります。


ここ中央都市ベルサイズではエリア毎に別れており、ダンジョン、レース場、闘技場、大会会場、カジノでランキングポイントを稼ぐ事ができます。


ただしカジノとレース場にはランクが上がらない入れないようになってるのです。


 レース場はシルバーランクがいないと入れませんし、参加費、観戦料が高いので私達には参加すら難しいのです。


 カジノもそうなのですがゴールドランクからでないと受付さえ取り次いでもらえないのです。


 カジノはプラチナランクからでないと入れないようになっています。


他にも中央の城下町にはいるにはゴールドランクからでないとはいれないのです」


「ちなみになんで俺は召喚されたんだ?」


 レオナが申し訳なさそうに俯いて話をする。


「我が魔導師ギルドは最低ランクでして、力のある御方にお力をお借りしたくて召喚魔法陣を展開し、救世主をお待ちしていたのです。


ただ如月様はお名前しか覚えておられず魔力は僅かしか感じられず魔導師適正としてはあまりいい結果がでませんでした。


しかもあの魔方陣は高度な物だったので魔方陣の修復作業が5年はかかるものと思われます⋯⋯なのでお帰りになることができないのです」


「修復作業が5年⋯⋯」

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