クリスタルランキング ~異世界のトップと目指す世界の果ては~
陣内由安
プロローグ 召喚トラブル
ドゴーン!!!!!!!!
「ぎゃあぁぁぁ!!」
大きな爆発ともに俺はこの場所に舞い降りた。
俺の名前は如月夏樹きさらぎ・なつきだ。
絶賛吹っ飛び中である。
ドゴッ!!
衝撃とともに壁にぶつかる。
しかし壁にぶつかった為止まることができた。
爆発のせいで自分が何者なのか名前以外に思い出すことができない。
「痛たた⋯⋯いったいなにが起こったんだ?」
そういって俺は壁から離れる
爆発の割にはまわりは崩れてはいないが、足元にある文字が消えかかっているようだ
数名まわりに黒いローブを着たものたちが慌てている
怪我などはないようだが爆発の影響でローブが乱れているな
「魔法陣が形が変わってしまった⋯⋯」
頭のフードが外れて変わった獣の耳が見えている⋯⋯獣人のようだ。
ざわざわと何人かが呟いている
「実験は成功したのか?」
「あそこに人がいるぞ!」
フードが外れた獣人と目があった。
「貴方様は我々が待ち望んだ人ですか?怪我などはないですか?」
話しかけてこられるが全くといっていいほど思い出せないのだ
⋯⋯つい言葉がでる。
「すまないが⋯⋯ここはどこなんだ?なにが起こったのか理解できないでいるんだ。
とりあえず怪我はない
」
まわりを確認しながら状況を把握しようと試みる。
「申し訳ありません。本来なら召喚中に爆発などおきないはずなんですが⋯⋯ここはベルサイズの街の地下に位置する研究所の中です。
申し遅れましたが、私はこの研究所の魔導師 レオナといいます」
そういうとレオナと呼んだ獣人は頭を下げて挨拶をしてきた。
「召喚だって?」
どうやら俺は異世界から召喚されたらしい。
言葉は通じるようだ。
ベルサイズの街の住人とは着ている服がぜんぜん違のうみたいだから違和感が半端ないらしい。
「お名前はなんと言われるのでしょうか」
レオナがたずねてくる。
「如月夏樹きさらぎなつきだ。ただ名前以外に思い出せないんだ」
まわりがざわついた。
「なんと!」
「やはりあの爆発で何か起きたのか?」
周囲の人達がレオナにヒソヒソ話しかけている。
しばらくしてレオナがこちらに向かってきた。
「そうでしたか⋯⋯身体の状態の確認のため、如月様とりあえずこちらへ移動いたしましょう」
レオナに連れられ外に出ると、街の大きな建物の中に案内され身体の検査をされたあとにこの世界の説明を受ける。
「どうやら召喚の影響で如月様の魔力が安定していませんね」
レオナに説明をうけながらこの世界のことを聞いていく。
この世界はランキングポイントというものがあり、それぞれのランクに分けられ、そのポイントで換金し、ランクをあげながら暮らしをよくしていくとのことだ。
世界のランクポイントは神から引き継いだ王達によって運用されている魔法のようだ
念じるだけでメニューが目の前に表示される。
(ステータスオープン)
『初回ボーナスポイント 100ポイント取得しました』
ボーナスポイント取得の表示が出る
――メニュー画面――
如月夏樹 ランク外 所持ポイント100
タイムサービス
10ポイント 『ジョブチェンジLEVEL-1』
50ポイント 『天地万有の声』
レベルが足りません 『創造魔法』
ん⋯⋯?3つしか表示されない⋯⋯
レオナに聞いてみる。
「なあレオナ表示が3つしか出ないんだが…」
「えっ?3つだけですか?」
ポイント交換だけど俺の項目は普通にあるものがないみたいで
名前がおかしいらしい⋯⋯
おかしいと思った俺は王様に確認しにいこうと思ったんだ。
しかし街の入り口は2エリア以外は通れないとのことだ。
エリア毎にランクが違うので1エリア毎に管理者がいて通る物資や人などを制限しているらしい。
レオナに聞くとこの世界は九人の王様によって独占された世界だった
基本的に王様に会うことは、ランキングトップになるしか会うことができず、選ばれた物だけがその姿をみることかできるという。
その九人は覇王や魔王と呼ばれ、街の人たちは最下層ではいい暮らしができず、すべてを管理され、統治され続けているとのこと
「なるほどなぁ」
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