内在する殺人鬼

 目が覚めると俺は捕まっていた。だが、どうしてか分からない。少なくとも、俺には記憶が無かった。しかし、目の前の刑事に言う。動かぬ、確かな証拠があると。そうして見せられた映像には、どう見ても俺にしか見えない人間が、罪を犯す瞬間が映されていた。これは捏造か、それとも俺に潜む他人格の犯行か――。徐々に明かされる真実に、あなたはきっと驚愕する。

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