第2話 青柳零(あおやぎ れい)と東雲滴(しののめ しずく)

僕は今年から高校生になった。高校生ということはもう社会に出れる年齢である。けれども僕は高校に行きたかったため、高校を選ぶことにした。高校は電車通学で片道30分弱。僕は、初めての高校生活に楽しみな気持ちでいっぱいだった。あの時までは。

電車に乗ると同じ制服の子が隣に座った。可愛らしい子だ。そんなことを考えていると...

「あの、同じ高校の、、、子ですよね?」

隣の子から声をかけられた。

「私、、、東雲滴と言います。」

、、、普通初めましての人に声をかけるか?と、僕は考えた。けれどもここで返事をしない訳にはいかないため、名前を言う。

「僕は、青柳零と言います。よろしくお願いします」

反応ならこれでいいだろう。

顔を見る。話した後だからか、目が合ってしまう

その瞬間、顔を逸らしてしまった。心臓の音と共に。

僕はすぐに顔を逸らしてしまったと、相手に申し訳なく思う。そしてもう1回顔を見る。

その瞬間僕は訳の分からない世界に来たようだった。


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