結局優しい森

いつも僕達の中を散歩しているあの子を引き留めたくて、閉じ込めた。だけど、あの子が落ち込む姿が可哀想だったから、出口にすぐ導いた。もう遊んでくれないだろうな……。今度は僕達は落ち込んでいると、あの子は笑った。

「案内してくれたの? ありがとう……森さん」

僕達は思わず身体を揺らした。

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