140字小説まとめ10

与太話

「許せないよね、悪人て」

友人は、とある殺人事件を僕から聞いて、冷たく吐き捨てた。

「そう思うだろ?」

「そうだね。被害者は加害者を長年虐げていて、唯一の友人に相談しても助けてくれないから、仕方なく殺しても許されないんだよね」

固まった友人に、僕は笑顔を向けた。


「残酷だね」

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