輝く石たち

サファイヤ

　急激に暑くなってまいりましたね。ただ生きているだけなのにぐったりしております。「生きてるだけでエライぞ給付金」（もちろん非課税）なるものが急遽支給されることが決まらないかなあ。とりあえず100万くらい（根拠のない算定額）。

　ごめんなさい、お花畑的願望がだだ漏れてしまいました。暑さのせいですきっと。

　みなさま、私みたいにならないよう、しっかり水分を補給して、そしていつも以上にご自身を労って差し上げてくださいね。

　そんなわけで（誤った接続詞）、今日はサファイヤの回です。なんだか急にサファイヤの魅力についてお伝えしたくなったんです。あ、ピンクとかイエローとかホワイトといったファンシーカラーサファイアも魅力たっぷりなんですが、今回はブルーサファイアに限定してお話しさせてくださいね。

　サファイア。こっくりとした深みのあるロイヤルブルーから、ベルベットのような光沢をもつコーンフラワーブルー。もうね、特別な名前とかついてなくても、サファイアの青は美しいんです。綺麗なんです。

　ブルーが好きな方なら、一度は必ず目を奪われるような青色をもっているのがサファイアだと思います。ブルーはそんなに好きじゃないよって方も、「ん？　なんか思ってたよりいいかも？」と感じてしまうくらい、サファイアの青は豊富で、奥底から煌めくような輝きを放っています。

　古代では、青い石全体を指して「サファイア」としていたという記述もあるようで、あのラピスラズリのことを意味していたとも言われているんです。

　要するに、魅力的で綺麗な青は全部サファイアと認識されていたってことですよね、ええわかります（雑な解釈）。

　すみません、真面目に話しますね（このおかしなテンションはぜんぶ暑さのせい）。　

　サファイアはコランダムという鉱物でして、硬度は9と硬いです。世界で一番硬い！　と評されるダイヤモンドの硬度が10なので、ダイヤモンドの次に硬い石なんですよね。（だからといって、乱暴に扱うのはNGです）

　実はルビーもサファイアと同じコランダムなんです。赤いコランダムがルビー。色の系統としては決して近くありませんが、サファイアとルビーは相性が良かったりします。お互いのパワーを高め合う、とても良い組み合わせでして、強い気持ちで何かをやりとげたい時や、元気になりたい時なんかにも頼りになります。

　サファイア単体の効果としては、冷静な判断ができる、感情の昂りを抑える、集中力を高める、不純な気持ちを遠ざける、などの点が散見されまして、主に知性や感情、感性といった部分に対してポジティブに働きかけてくれる作用が目立ちます。

　石言葉としては複数確認できますが、高い頻度で共通するワードとしては「誠実」「慈愛」といったところでしょうか。かつては神の恩寵を受けた石として聖職者が身につける「聖人の石」とされてきた所以かもしれません。

　――さて、以下は私個人の解釈コーナーになります。

　サファイアは余計な思考を排除して、心に静けさを取り戻すお手伝いが得意です。なにより、ネガティブなものではなく、ポジティブなものに目を向けるようガイドしてくれるのが、サファイアの真骨頂なのかなと私は解釈しております。

　答えが出ないことに「悩む」よりも、建設的な方向に向かうために「考える」ことを。

　嫌なことに気を取られて「落ち込む」よりも、嬉しいこと（恵まれていること）に気づいて「満ち足りる」ことを。

　サファイアは、邪気を払い、あなたがまだ気づいていない「良きもの」の存在に気づかせてくれる、そんな導き手のような石。

「良きもの」とは、あなたの眠っている才能だったり、美しさだったり、恵まれた環境だったり、いままさに近づいているチャンスだったり、人それぞれ。

　あなただけのお気に入りの「美しい青」――サファイア、ご興味がありましたら、ぜひ探してみてください。