アクアマリン


 アクアマリン。3月の誕生石(守護石)として有名かもしれません。

 清流のような透明感のあるブルーがとっても綺麗な石です。ずっと見てられる。大好き。


 名前はラテン語の「海の水」に由来しており、中世ヨーロッパでは船乗りが航海に出るときのお守りとして身につけていたと言われています。


 鉱物学的にはベリル緑柱石という石でして、エメラルドとかモルガナイトの仲間なんですよね(ちなみに、モルガナイトとは2021年、新しく4月の誕生石として追加された、淡いピンク色をしたエレガントでかつキュートな石でして、ピンクベリルともいいます)。


 どうして同じベリルで青、緑、ピンクのように、色に違いがあるのかというと、アクアマリンには鉄分、エメラルドはクロムとバナジウム、モルガナイトにはマンガンといった具合に、それぞれの結晶に含まれる元素の違いによって色が変わっているんです。すごいよね、面白いですよね。あの美しい色彩を生み出してくれている元素に感謝せずにはいられません。Thanks――……


 ――はっ! 鉱物の神秘に思いを馳せていました。本題に戻りましょう。


 アクアマリンの石言葉は「幸福」「富」。

 他にも「勇敢」「聡明」「沈着」といったポジティブな言葉が並びます。一般的には、「心を落ち着ける」とか「冷静な判断を促す」「若さを与えてくれる」といった効果が謳われているようです。


 ここからは、アクアマリンと実際に接してみた私個人の解釈になりますので、よろしければご参考ください。


 アクアマリンは、清らかで静かで、一見するととても落ち着いているように見える石ですが、ここぞというときの力強さというかパワーはものすごいものがあって、とても頼りになる存在です。


 ベリル系の石は、みんな穏やかで優しくて、その人を丸ごと受け止めてくれるような包容力があるんですけども、アクアマリンは


「わたしはあなたのことを丸ごと受け止めます。でも、今あなたが(自分でも気がついていない)自分に対する不安や迷い、疑いを抱えているなら、それらを洗い流すお手伝いをしましょう」(※意訳)


 というスタンス。


 つまり、アクアマリンの持ち主が自分に対してネガティブな感情を持っていたならば、最初はそれらのネガティブ(≒穢れ)を祓う過程を経る事になるので、もしかするとしんどい思いをするかもしれません。


 アクアマリンはデトックスを促して、「本来の自分」「本心の自分」を引き出してくれるんですよね。


 本来の自分、本心の自分で生きるようになったとき、自ずと自分にとっての幸せや富はちゃんとやってくる。


 人間、生きているといろんな声や情報だったりに惑わされて不安になったり、自信をなくしたりと、どうしてもネガティブな側面を避けて通れない部分があるかと思います。


 そんなとき、アクアマリンは力になってくれる。

 あなたにとって不要なものを洗い流して、真っ直ぐに進む手助けをしてくれる。


 3月生まれの方だけでなく、全人類に一度は手に取っていただきたい、魅力的な石です。


 そうそう、「価値」という観点でお話しするならば、濃いブルーをした「サンタマリアアクアマリン」が最高級品質とされていますが、


 もしアクアマリンを――というかアクアマリンに限らず「石」すべてに当てはまる事なんですが――選ばれる際には、一般的に言われている「価値」ではなく、「好きかどうか」を基準にしていただけたらと思います。


 パッと見てなぜか惹かれる。この色から目が離せない。なんかよくわからんけど気になる。

 

 わたしの場合、もともとブルー系が好きなので、サンタマリアのようなお色味も大好物のはずなんですが、手にとってしまう(※購入できていないのがポイントです・涙)のはいつも透き通ったブルーをした「ザ・アクアマリン(※個人の見解です)」だったりします。


 さて、初回ということで好き勝手にお話してしまいましたが、こんな感じでゆるーく、進めていきたいと思います。


 ここまでお付き合いくださりありがとうございました!

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