和子、前へ。
クライングフリーマン
変わらぬ愛
馬場のアパート。
和子は、どんぶり茶碗を壁にぶつける。
側には、空っぽの電気釜。馬場は電気釜を見ている。
わずかな荷物を持って、電車に乗る和子。
自衛隊の入隊式に臨む和子。
駐屯地。廊下で黙ってすれ違う馬場と和子。
警察官風の男を投げる馬場。
側にいた和子と目が合う。
オスプレイを操縦し、東京に向かおうとして引き返す馬場。
大前に土下座をする馬場。
斉藤理事官の前で土下座をする、馬場と和子。
伝子のマンションで、空将の前で仮祝言をする、馬場と和子。
和子のアパート。馬場と食器棚のどんぶり茶碗を見つめる和子。
どんぶり茶碗は、セロテープで補修している。
エマージェンシーガールズのユニフォームを着て、オスプレイに向かう和子。
オスプレイの操縦席。ジョーンズの隣の席で、外を走る和子を見つめる馬場。
その馬場を、微笑んで見つめるジョーンズ。
ここで一緒に死ねたらいいと
すがる涙の いじらしさ
その場しのぎの なぐさめ云って
みちのく ひとり旅
うしろ髪ひく かなしい声を
背(せな)でたちきる 道しるべ
生きていたなら いつかは逢える
夢でも逢えるだろう
時の流れに 逆らいながら
ひとりゆく身の 胸のうち
俺は男と つぶやきながら
みちのく ひとり旅
月の松島 しぐれの白河
昨日と明日は ちがうけど
遠くなるほど いとしさつのる
みれんが つのるだけ
たとえどんなに 恨んでいても
たとえどんなに 灯りがほしくても
お前が俺には 最後の女
俺にはお前が 最後の女
たとえどんなに つめたく別れても
お前が俺には 最後の女
たとえどんなに 流れていても
お前が俺には 最後の女
【みちのくひとり旅】
作詞:市場馨
作曲:三島大輔
歌:山本譲二
和子、前へ。 クライングフリーマン @dansan01
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