第1章 第2話 〜影の勇者になりました……。〜

「あなた、一体……何者なの?」


 その問いかけに俺は、少し考えた後に言った。


「アイザック・エリック。

ただの一般人さ?」


と、言うとレイは……怪しい目をしながら言った。


「本当にぃ〜? あなたの実力なら……もしかしたら……。」


 何かを言おうとすると……また誰かがやってきた。


「おい、そんなカス……ほっとけばいいじゃねぇか?


自ら、殺してくださーい!って言ってるもんじゃねぇか!ww」


と、嘲笑っていた男性がいた。


「うるさい!! ユアン!!

ごめんね?? この方は、勇者ランク 第1位で闇の勇者……グランデ=ユアン。


少し……難解な性格だけど、許してね?」


 と、言われて俺は言った。


「あぁ、構わないぞ?」


 すると、俺の言葉がユアンには地雷を踏んでしまったようで……。


「あ"ぁ!? なんだテメェ? ぶっ殺すぞ!」


 と、言われてしまった。

まぁ、それぐらいで怒ることはないのだが……なんか面倒くさくなってきたので挑発した。


「やれるもんならやってみろ? まぁ、無駄だがな?」


「なんだと!! この……何もランクを持たない一般人野郎がァァァー!!」


 すると……ユアンは闇属性魔法と根源魔法の融合した魔法で、俺に向けて攻撃してきた。


だが、それを俺の根源魔法で……その融合したゴミとゴミの塊の魔法カスをユアンに返した。


「な、、何!?

何故、返せる!?

俺の魔法は……最強なんだぞ!?」


 と、言ったユアンに俺は言った。


「最強だとしても慢心して他者に威張ってしまったら、成長はいずれ……止まる。


そして、いざ

強い奴が現れたとしても……

予測をしないまま……

無我夢中で戦っていたら、

それはただの自爆特攻だ。


そして、俺から言える事はたった一つ。

お前の敗因は、俺を怒らせたことだ。」


「クソがァァァァァー!!!!」


 こうして、ユアンは……

自分の発動した魔法で、やられるのであった。


「ふん。所詮こんな程度か……。

昔より……衰えているな。

だいぶ……落ちぶれたようだな。人間も。」


「え? それってどういう……?」


 聞こえていたか……

まぁ、それを言おうか迷っていた時に、タイミングが良い時に俺の目の前からステータスウィンドウが入った。


『おめでとうございます!!


アイザック・エリック様は、闇の勇者様を倒した事により、勇者ランク 第1位となり……【影の勇者】となりました!』


 ……は? ちょっと待て、勇者ランク 第1位だと? しかも、影の勇者だと?


……聞いてないぞ?


と、考えていたらレイは言った。


「あぁ〜。やっちゃったね?

まぁ、これで俺も楽になるからいいやぁ〜!!」


「おい、どういう事だ? 説明しろ。」


「え? 説明しろって言われても

第1位と第2位、第3位と第4位、第5位と第6位……etc...第99位と第100位の男女は、生涯のパートナーになる。

だから、要するに……俺とエリックは……切っても切れない仲になり……しかも、生涯の伴侶となる。」


 と、レイに言われた俺は……


「はぁぁぁぁぁぁーー!?」


 と、言うのだった。

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