第5話 六月の憂鬱

僕は晴れの日が

あんまり好きじゃない

太陽が眩しすぎて

影にしかなれないから


だから梅雨の晴れ間は

カラスになって

カアカア喚いているよ


かといって雨の日が

好きだってわけでもない

安心して雨宿りできる

場所がないから


だから大人しく

冷たいしずくにまみれた

野良猫になっているよ


そんなどうでもいい

六月の憂鬱


大多数の人にとってはどうでもいい

六月の憂鬱

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