裸まで
うっかり
裸まで
今朝の夏壁まで濡らし顔洗う
薔薇と歯ブラシ合せ鏡の中に立つ
毎朝の道に始まる五月旅
川あればどこかに橋や夏の月
蝸牛案内板の現在地
噴水を股間に当てる遊びかな
蟻の影見たし何にも意味はなし
側溝の影に留まる鯰かな
空蝉の背中から雨溢れそう
日焼せし旅人に傘もらいけり
雨やんで鳩がたくさんいる暑さ
夏負けてカレーうどんを日に二度も
冷し中華始めてくれるよう頼む
人が皮を剥いたバナナはなんか嫌
夕虹をくぐる人々旅の果
蚊柱や犬の像にて待ち合わす
左手のスピン涼しき文庫本
線香花火の動画流したままシャワー
下着かもしれぬが水着かもしれぬ
裸まであとは眼鏡を外すのみ
裸まで うっかり @ukkari575
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます