〇〇がストーカーだった件
佐久間清美
本編
プロローグ
観察記録Ⅰ *〇〇*
*〇〇*
☆月△日
今日も真っすぐ家に帰っていました。
偉い偉い。
午後11時に女の子が一人で夜道を歩くなんて……いつものことだけど、心配になるからね、ちゃんと家に入るまで見守りました。
あっ、玄関のドアを開ける瞬間を写真に収めたよ。
写真が溜まってきたから、そろそろ渡そうかな。
奈々子ちゃんは毎日ポストを確認する子。
偉い偉い。
だからポストに入れてもいいんだけど……リビングに置いてあげよう。
ビックリしてくれるかな? 喜んでくれるかな?
漸く合鍵を使う機会ができて私は嬉しい。
にしても、鍵を失くしたときようになのかな、ポストに合鍵入れてるの、やめさせた方がいいよね。
こっちとしては複製するのが楽で良かったけどさあ、危機感なさすぎて心配になる。
そうだ。
盗聴器と監視カメラを仕掛けちゃおう。
もっと早く設置したかったのに、こういうときに限って仕事が忙しい。
腹が立つ。
まぁ、この仕事のおかげで彼女に出会えたからね。
感謝感謝。
さてさて、今日はこのぐらいにして寝ますか。
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