第8話 蘇る前世の記憶!~神との再会
俺は、全てを思い出した。
「僕」は、アストラ、でも前世は「俺」、
そして、目の前にいらっしゃるのは、神、ジェア様だ!!!
—————思い出した。
前世、メジャーデビューの夢半ばでライバルの
そして、この世界—————サキワフ—————を旅し
…っていう内容をもはや無理矢理ジェア神様と契約させられたこと…。
そうだ、“その時”が来るまで、記憶をお預かりいただいたんだった。
ってことは、今が“その時”ってこと…?!
『思い出してくれた?』
「あっ、はい…!」
『ごめん、最初にひとついい?』
「はい!」
『勝手にまた死んでんじゃねえよ!!!』
—————怒られた。
『まだ死ぬ時ではありませ~ん!なので元の世界へ帰ってもらいます。でもせっかく再会できたんだし、私、神だけど質問ある?』
「あ、あの!俺、いや、僕、さっき勝手に口が動いて、言霊魔術を発動させたんですけど、なんでこんな能力が自分にあるのか、全くわからなくて…。」
『いい質問だ!』
ジェアは咳払いをした。
『私の世界、サキワフでは、言霊の力が君の前世いた地球とは比べ物にならないほど強い。だから、魔術を使う者たちは、繰り返し言葉を唱えることにより強力な現象を引き起こすのである。ここまでオッケー?』
「な、なるほど…」
『あと、今の今まで前世の記憶がなかった君だけど、ご存じのようにこの世界の共通語は日本語を採用してあります!!』
「………!!!そうじゃん…僕らがずっと話していたのは日本語………!」
『なぜかと言うと~…日本語は漢字、
「より立体っぽくなるってことですね…!」
『あ~!そうそう、そんなイメージ。ま、サキワフ帰ったら前世の記憶と干渉して違和感が頭を
「わ…わかりました」
『ちなみに、父ちゃんから古代言語も多少教わってると思うけど、あれは英語が採用されています。』
「え…古代言語………?あ!!!
『ご名答!!!そして、君のラップがなぜこれほどまでに強い魔力を発揮するかというと…』
ジェアは再び咳払いをした。
『韻を踏む行為、これは前言に似た音を発することにより、通常1つの言霊・呪文を幾度も幾度も繰り返して増強させる
「つまり、1つの韻をしつこく何回も踏むと、納豆みたいに粘り気が増していくってことだね…!」
『うーん…そうだね……。そうなんだけど………まあもういいよそれで』
あ…あれ…??なんか急にジェア神のテンションが不穏に………
当たらずと
『そろそろ生き返ってもらっていい?』
すごい丁寧に説明してくれてたのになんか本当ごめんなさい、神様。
でも、この
「神様、行ってきます!」
『おう!二度と死ぬんじゃねーぞ!!後は任せた!!!』
僕は、雲の上から足を踏み外したかのような感覚に陥った。
「ひゃあああぁぁあああぁあああぁあぁぁぁぁあああぁぁ!!!」
『ったく…騒がしいやつだ。』
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