【転生ラッパー】言霊最強の世界に転生したので前世ラッパーだった俺はラップを駆使して踊り子美少女とともに異世界踏破
カツボン(KATZBOM)
プロローグ
プロローグー① 言霊ラップ戦闘曲~阿吽の呼吸
「「うん」」
僕とチャラガは目配せし、頷いた。
次の瞬間、二人は目前に立ちはだかる怪物に向かって、
怪物の名はアラクネ。
巨大な蜘蛛の肉体に人間の美女の顔が生えた、おぞましい姿の怪物である。
この迷いの森の主だ。
こいつを討伐して、奥に捕らわれている「生贄候補」の村人たちを救出するのが今回のミッションってワケ。
『あらァ、活きのいい生贄が2匹も追加だなんて嬉しいわァ~!!』
アラクネは、今まで喰らってきた生贄たちの
チャラガが先頭を突っ走る。
暗闇の中で、ボブヘアの紅毛が
引き締まった薄褐色の肌。
さすがは踊り子の華麗なステップ。
これで口を開かなければ、
「よっしゃ~!ガルバンゾ☆」
能天気を絵に描いたような彼女は口火を切った。
〽「はいは~い!そこのデカい 蜘蛛
アタシの火の球 浴びせて 苦悶
無数の
そのキモいボディに 集中砲火!」
アラクネに炎の弾丸が連続でヒットした。
『アガァッ!!このアマァ!!!』
まずまずの
オーソドックスな韻の踏み方だが、敵の痛いところを突いている。
さっすが我が
しかし、次の瞬間、チャラガの悲鳴が迷宮に響き渡った。
「ぎゃーーー!!!」
やっぱりアホだった。
後先考えず敵に突っ込んでいったのだ。
「アストラ助げで~~~!!!」
アラクネが荒れ狂う。
『このガキぃ!一番苦しい方法で殺す!!一番苦しい方法で殺す!!!』
目を凝らすと蜘蛛の糸グルグルで、おでんの小巻き
やれやれ…素質はあるんだがどうも跳ねっ返りなところがある。
それじゃ「
僕は韻を編み始めた。
〽「所詮は 節足(せっそく) 動物
拙速(せっそく) じゃ 葬る
四つん這いで 接足作礼(せっそくさらい)」
アラクネの上半身が地面に叩きつけられる!
『グギィ!』
〽「結束 破壊
煉獄 再開
目に見えてるぜ 即刻敗退」
チャラガの放った火の玉の
『ぐふぅッ!!』
手応えあり!
しかし炎撃は得意スキルじゃないから、一撃必殺とはいかなかったか。
「きゃっ!」
でも、チャラガの束縛は解放できたみたい。
「あっ!アストラ危ないっ!」
『お~の~れ~!!!
アラクネが
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