石橋を叩きすぎた猫男
saito sekai
諺・超ショートショート
「おらは、慎重な性格だから、この橋叩かないと、渡れにゃいのだ」猫(びょう)男が言い出した。HとKは又始まったと言わんばかりに、顔を見合わせた。すると猫男はトンカチを持ち、バンバンその橋を叩き出す。疲れるまで叩いた猫男は「これで安心だ」と言ってその橋を渡ったが中心からめりめりと橋は折れて行き…猫男は川に落ちて流されてゆく。
HとKは「石橋を叩いても渡らなければ良かったんだよ」「そうだな、『石橋を叩いても渡らない』と言う諺があるよな」「でも普通は叩いても、壊れるわけないよな」「そもそもびょう男って、何あの名前…?」
二人の議論は延々と続き、猫男は忘れられた存在となった。完
石橋を叩きすぎた猫男 saito sekai @saitosekai
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