第33話 私と悠人㉝

「ねえ、悠人さん。どうして浮気してたんですか?」

思い切って尋ねてみると、彼はあっさりと白状してくれたの。

どうやら、私に飽きてしまったことが原因らしいのだが、それにしても酷い話だと思う。

(でも、私も悪いよね……)

自分にも非があることを認めつつ、今後どうするかを考えることにしたのだった。

「そうだ、この機会に離婚しませんか? もうこんな関係を続けるのは辛いです」

そう言ってみたものの、彼は首を横に振るばかりだったのである。

その理由を聞いてみると、どうやら他に好きな人ができたから別れてほしいとのことだった。

それを聞いて愕然とする私だったが、同時に安堵している自分もいたことに気づくことになるのだった。

「分かりました、別れましょう。でも、最後に一つだけお願いがあるんですけど聞いてくれますか?」

そう言うと、私はある提案をしたのだった。

それは、悠人さんとのとある動画を撮影することである。

そうすれば、もし今後誰かと付き合うことになっても浮気される心配はないと考えたからだ。

「はい、これ」

そう言って手渡されたのは、一枚のDVDだった。

中を見ると、そこには悠人さんと知らない女性が絡み合っている姿が映し出されていたのである。

(これってもしかして……)

嫌な予感を覚えつつも、私は恐る恐る聞いてみたの。

すると案の定、その女性は私だったの。

つまり、この映像を見てもらえば浮気される心配はないと考えたというわけである。

「いや〜いいアイデアだね〜」

感心したように呟く彼に対して、私は勝ち誇ったような笑みを浮かべてみせたのだった。

その後、私たちは別れることとなったのだが、今でも時々連絡を取り合っては会って遊んでいる仲なのである。

そんなある日のこと、私は友人からこんな話を聞かされたの。

「ねえ、知ってる? 悠人さんって実は既婚者だったらしいよ」

それを聞いて、私は愕然とした。

(嘘でしょ!?)

信じられなかったけれど、友人が言うには間違いなさそうだということだった。

(一体どういうことなんだろう……)

不思議に思っていると、今度は別の人からこんな話を聞かされたのである。

「そういえば最近、悠人さんの奥さんが妊娠してるらしいわよ」

それを聞いた瞬間、私の頭の中は真っ白になってしまった。

その後、どうやって家に帰ったのかはよく覚えていないのだが、気づけばベッドの上に横になっていたようだ。

ふとスマホを見ると、そこには彼からのメッセージが届いていたことに気づくことになるのだった。

その内容を見て驚愕することになるとは知らずに……。

「来週、デートしないか? 場所はホテルでよろしくな」

そう書かれていたのである。

(まさか、これってそういうことだよね……)

そう考えると、急に身体が熱くなってきたような気がした。

「あ、もちろんゴムはなしでいいよな?」

(え、それってつまり生ってこと!?)

そのメッセージを見た瞬間、頭がクラクラしてきたのだった。

(どうしよう……)

迷っているうちに時間は過ぎていき、結局その日は返事をすることができなかったの。

そして次の日になってもまだ悩んでいたのだが、とうとう我慢できなくなってしまい返事をしてしまったのである。

(まあいっか、どうせヤられるんだし……)

そう思うと開き直ることができたので、私は覚悟を決めることにしたのだった。

数日後、ついにその日がやってきた。

待ち合わせ場所に行くと、そこには既に彼が待っていたようだ。

彼は私を見つけるなり、笑顔で手を振ってくれた。

私もそれに応えるように手を振り返すと、そのままホテルへと向かったのだった。

(とうとう来ちゃった……)

ドキドキしながら中に入ると、部屋に案内されたので中に入った。

そうすると、いきなり抱きしめられてしまい、キスをされてしまったのである。

最初は軽いキスだったが次第に激しくなっていき、最後には舌を絡め合う濃厚なものになってしまったの。

その後、私は悠人さんと愛し合い、何度も愛し合ったの。

「ねえ、もう一回しよ?」

そう言って誘惑すると、彼は快く応じてくれたわ。

そして、私たちは朝方まで愛し合ったの。

翌朝、目が覚めると隣には素肌のまま眠っている彼の姿があったわ。

その姿を見ていると胸がキュンとなってしまい、思わず抱きしめてしまったの。

そうすると彼もそれに応えるように私を抱きしめ返してくれたのよ。

それがとても心地良くて幸せな気分になれたわ。

それからというもの、私たちは毎日のように会うようになったのよね。

まあ、そんなこんなで悠人さんとの関係は今も続いているってわけね。

(あ〜んもう、最高すぎるぅ〜!)

「ねえ、またしようね!」

そう言って抱きつくと、彼は優しく微笑んでくれた。

(悠人さん、大好き!)

そう思いながら、私は彼にキスをしたのだった。

「ねえ、今日はどこに行こうか?」

そう聞くと、彼は少し考えてから答えたの。

「そうだなぁ、遊園地なんてどうだろうか?」

(やった!)

思わずガッツポーズしてしまったわ。

だって、彼とデートできるんだもの!

嬉しくないわけがないよね? というわけで、早速出発することになったんだけど……。

「ねえ、悠人さん。手、繋いでもいい?」

そう聞くと、彼は優しく微笑んでくれたの。

そして、私たちは恋人繋ぎをして歩き始めたのよね。

(ああ、幸せすぎるぅ〜!)

そう思いながら歩いていると、彼が急に立ち止まったのよ。

どうしたのかなと思って見ていると、突然キスされてしまったわ。

しかも舌まで入れてきて……もう最高だったわ、

その後は観覧車に乗ったんだけど、そこでもイチャイチャしちゃったのよね。

まあそんな感じで楽しいデートを満喫したってわけよ!

「ねえ、悠人さん。今日は何したい?」

そう聞くと、彼は少し考えてから答えたの。

「そうだな、映画でも観ようか」

そう言われて映画館に向かったんだけど、そこで観たのはホラー映画だったのよね。

しかも、よりにもよって一番怖いやつを選んじゃって……もう最悪だったわ。

(なんでこんな時にこんなの観なきゃいけないのよ〜!)

そう思って文句を言おうとしたんだけど、怖くて声が出なかったのよね。

そしたら彼が手を握ってくれたの。

そのおかげで何とか落ち着くことができたわ。

それからというもの、私たちはずっと手を繋いでいたのよ。

「ねえ、悠人さん。キスしたい」

そう言うと、彼は優しく微笑んでくれたの。

そして、私たちは唇を重ね合わせたわ。

(ああ、幸せすぎるぅ〜!)

その後も映画館を出た後もずっと手を繋いでいたのよ。

(えへへ、やっぱり好きな人と手を繋ぐって最高だよね!)

そう思いながら歩いていると、彼が急に立ち止まったのよね。

どうしたのかなと思って見ていると、突然キスされてしまったわ。

しかも舌まで入れてきて……もう最高だったわ、その後はホテルに行って一晩中愛し合ったのよね。

(はあ、気持ちよかったぁ〜)

翌日、目が覚めると隣には素肌のまま眠っている彼の姿があったわ。

「ねえ、悠人さん。もう朝だよ、起きて」

そう声をかけると、彼は眠そうな声で返事をしたの。

「う〜ん、あと5分だけ寝かせてくれよ……」

(まったく、しょうがないなぁ)

そう思いながらも、私は彼の頬にキスをしたわ。

すると、彼は嬉しそうな顔をして起き上がったのよ。

(えへへ、やっぱり好きな人とキスするのって最高だよね!)

そう思うと、思わず笑みがこぼれてしまったわ。

その後、私たちは朝食を食べに出かけたんだけど、そこで食べた料理がすごく美味しかったのよね。

(こんな美味しい料理初めてかも!)

そう思いながら食べていると、彼が突然話しかけて来たの。

「ねえ、美咲。ちょっといいかな?」

そう聞かれたので、私はキョトンとした顔で答えたわ。

「ん? どうしたの?」

そうすると、彼は真剣な顔つきになってこう言ったの。

「実は、大事な話があるんだ」

(え、何?)

急にそんなことを言われて戸惑ってしまったんだけど、とりあえず聞いてみることにしたのよね。

そしたら、彼がとんでもないことを言い出したのよ。

(まさか、別れ話!?)

そう思ってドキドキしていると、彼は予想外の言葉を口にしたの。

「キスしたい」

「え、キス?」

思わず聞き返してしまったんだけど、彼は真剣な表情のまま頷いたわ。

(ああ、悠人さんったら大胆なんだから!)

そう思いながらも、私は彼にキスをしたわ。

そして、私たちはホテルへと向かったの。

部屋に入るなり、私たちは激しく求め合ったのよね。

(ああ、幸せすぎるぅ〜!)

その後は一晩中愛し合ったんだけど、最後は彼の腕の中で眠りについたのよ。

翌日、目が覚めると隣には素肌のまま眠っている彼の姿があったわ。

(えへへ、やっぱり好きな人と朝を迎えるって最高だよね!)

そう思いながら寝顔を眺めていると、彼が突然目を開けたの。

「おはよう」

そう言って微笑む彼に、

「おはよう、悠人さん」

と挨拶を返す。

すると、彼は優しく微笑んでくれたわ。

(ああ、幸せすぎる〜!)

そう思うと、思わず彼に抱きついてしまったの。

そして、そのままキスをしたわ。

(えへへ、やっぱり好きな人とキスするのって最高だよね!)

そう思いながら唇を離すと、彼は少し照れた様子でこう言ったのよ。

「おいおい、いきなりどうしたんだよ?」

そう言われてハッと我に返った私は、慌てて彼から離れたの。

(やばい、やりすぎちゃったかも……)

そう思って反省していると、彼が突然立ち上がって言ったの。

「よし、今日はデートに行こう!」

(え?)

「デート?」

驚いて聞き返すと、彼は笑顔で頷いたわ。

「ああ、そうだよ」

そう言って私の手を取ると、そのまま外に連れ出してくれたの。

(ああ、幸せすぎるぅ〜!)

そう思いながら歩いていると、彼が突然立ち止まって言ったのよ。

まるで、誰かを捜すように周りを見回している様子だったわ。

(誰か探しているのかな?)

そう思って見ていると、彼はホッとした様子でこう言ったの。

私が見ていることに気づくと、彼は優しく微笑んでくれたわ。

そして、私たちは映画館に向かったのよね。

そこで観たのはアクション映画だったんだけど、それがまたすごく面白かったのよ。

(やっぱり、アクション映画は最高だよね!)

「ねえ、悠人さん。キスしたい」

そう言うと、彼は優しく微笑んでくれたわ。

そして、私たちは唇を重ね合わせたわ。

(ああ、幸せすぎるぅ〜!)

その後も映画館を出た後もずっと手を繋いでいたのよ。

(えへへ、やっぱり好きな人と手を繋ぐって最高だよね!)

そう思うと、思わず笑みがこぼれてしまったわ。

その後、私たちはホテルへと向かったのよね。

(ああ、幸せすぎるぅ〜!)

そう思いながら歩いていると、彼が突然立ち止まって言ったの。

「なあ、美咲。ちょっといいか?」

そう言って振り返った彼の視線の先には一人の女性がいたのね。

その女性は私たちを見て驚いた様子だったんだけど、

「ちょっと、悠人! あなた、何やってるのよ!」

そう言って怒り出したのよね。

(え、誰?)

そう思って見ていると、彼が慌てた様子で答えたの。

「いや、違うんだ。これはその……」

しかし、女性は聞く耳を持たずに彼を問い詰めていたわ。

(なんか修羅場っぽい雰囲気だなぁ……)

「悠人、早く家へ帰ろう」

「いや、待ってくれ。俺はまだ美咲と話が……」

そう言いかけたところで、女性は彼の腕を掴むと強引に引っ張って行ってしまったの。

(あ、行っちゃった……)

私は呆然と立ち尽くしていたんだけど、しばらくして我に返ると急いで二人の後を追いかけたのよ。

(待ってよ、悠人さん!)

そして、二人が乗ったタクシーを追いかけることにしたの。

しばらく走っていると、二人はあるマンションの前で止まったわ。

(ここってもしかして……)

そう思って見ていると、二人はそのまま中に入って行ったのね。

(やっぱりそうだよね?)

そう思いながらも、私もその後を追うことにしたのよね。

それからというもの、私は二人の後をこっそりと尾行し続けたの。

そして、二人が部屋に入るところまで見届けたんだけど、そこで問題が発生したのよね。

(あれ、どうしよう?)

そう、私はマンションの前で立ち往生してしまったのよ。

(うう、どうすれば良いんだろう……)

そう思って考えていると、突然声をかけられたの。

振り返るとそこには一人の男性がいたわ。

彼は私を見るなり、驚いた様子で言ったの。

どうやら私のことを知っていたみたいで、声をかけてきたらしいのよね。

(誰だろう?)

と思いながら見ていると、彼は笑顔で自己紹介を始めたの。

名前は大輝さんというらしくて、年齢は20代後半くらいかしら?

彼は私に話しかけてきた理由を教えてくれたわ。

なんでも、私が二人の後をつけていたのを見ていたらしくて、気になって声をかけたらしいのよね。

(ああ、恥ずかしい……)

でも、せっかくだからと思い、私は彼に事情を説明したのよ。

すると、大輝さんは協力してくれることになったの。

(やった!)

その後、私たちは三人で話し合いをしたんだけど、その結果、二人は浮気をしているという結論に至ったのよね。

(まあ、最初から怪しいとは思っていたけど……)

そう思いながらも、私は二人に対して怒りが湧いてきたわ。

(悠人さんったら酷いよ! 私という彼女がいながら他の女とイチャイチャするなんて!)

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